角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

PROM.11 日韓合意への反応について

2015-12-30 06:51:37 | 「従軍慰安婦」の噺
充分に検討せずに悪ときめつける性急さは、傲慢と怠惰のあらわれである。人は罪人を見つけようと欲して、罪状を検討する労を厭うのである。
ラ・ロシュフコー 箴言267 『ラ・ロシュフコー箴言集』


日韓外相会談、共同記者発表。

ここにきて、
「’15ニューストップ10」に入るような出来事ではありました。

合意内容そのもの、も、さることながら、
私には(主にネット上での)反応の方が興味深かった。

何と言うか、
皆さん、忙しいんですね、
という感じです。

当初、
そんなに急いで結論しなくてもイイのに、
というくらい「激昂」する人が多かった。

やや、落ち着いてはきたけれども、
今もって怒り冷めやらぬ体の方々もいます。
ま、人それぞれ、ですが。

考えても見れば、

「今更韓国と何を協議するんだ?」
と言っていた人たちにとっては「解決済み!」で、
突っぱねる以外の答えは無かったのでしょうから、

「合意」とか「10億」とか、
即、拒絶反応、というのも無理ないですね。

私の周囲も、そんな感じでした。

それでも、時間とともに、
批判一色でなくなっていくのを感じて、
「ああ、“友達”選んでて良かったあ」
なんて思ったりしました。

ともあれ、
韓国、というか朝鮮半島、

「勝手にしてくれ」と言うのは簡単なんだけれども、
その結果、中国の手先になってしまうと、
日本の安全保障上、重大な危機を招くわけですよ。

これはもう、
「任那日本府」の時代からそうなんです。

大陸の国が衰退している時期はそれでも構わないのだけれど、
興隆期には、何としてでも防波堤になってもらわないと困るんです。

キチンと「独立」しててもらうのが一番、
でなければ、日本の側に「事大」してもらうか、
でなければ、日本になってもらう(!)か、
なんです。

今日で言えば、

好きも嫌いもなく、
日米韓、共同で中国に当たる以外ないんです。
(軍備拡張、核武装、中立、という選択肢も無いことはないけれども。
 あるいは、中国とよくよく話し合うとか?)

そういうことも含めて、
年末年始、ゆっくり考え直したいところです。

あれ?

ひょっとして、この時期の合意って、
年末年始で、皆頭冷やしてくれるからってこと?
もしくは、忘れてくれるからとか・・・

かばかりに濁りふかき世の人は なをつらき人はつらかりぬべし
紫式部 『紫式部日記』


・・・ ・・・ ・・・ ・・・

*今回、合意文書はない、ということなので、これが全てです。
 外務省:日韓外相共同記者発表
 →http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/na/kr/page4_001664.html

*かなり早い段階で出たブログ。言葉遣いはともかく、オモシロイ。
 「従軍慰安婦問題へたった10億の手切れ金で最終的かつ不可逆的に解決おめでとう」
 →http://ameblo.jp/calorstars/entry-12111337039.html

*Facebook、渡邉哲也さんのエントリ。言葉遣いはオモシロクない(真面目だ)けど、とりあえず整理するにはイイ感じ。
 →https://www.facebook.com/tetsuya.watanabe.9849/posts/929979777077261


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