角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

#230 (遅れ馳せながら)首相の年頭所感に、ワタクシの所感。

2018-01-07 06:04:16 | 来し方、行く末


平成30年、
今年は年頭のお休みが長めだったもので、
ワタクシ、いつになく(いや、いつもか)余裕でダラダラ過ごしてしまって、
気がついたら1週間経ってます。びっくりですね。


で、我ながら「今頃?」な感もありますけど、
年頭の所感ってことで、ちょっと(いや、かなり)弛めにいこうかと思います。


さて、

 新年あけましておめでとうございます。
 本年は、明治維新から、150年の節目の年です。 


これは安倍首相の「年頭所感」ですが、やはりソコからですよね。

*首相官邸公式サイト:安倍内閣総理大臣 平成30年 年頭所感
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2018/0101nentou.html


 「高い志と熱意を持ち、
  より多くの人たちの心を動かすことができれば、
  どんなに弱い立場にある者でも、成し遂げることができる。」
 

津田梅子さんの言葉を引いたあと、

 国難とも呼ぶべき危機を克服するため、近代化を一気に推し進める。その原動力となったのは、一人ひとりの日本人です。これまでの身分制を廃し、すべての日本人を従来の制度や慣習から解き放つ。あらゆる日本人の力を結集することで、日本は独立を守り抜きました。

と続けているわけですが、素直に上手いなあと思います。
で、そうくれば、もう先は読めるというもので、

 女性も男性も、お年寄りも若者も、障害や難病のある方も、一度失敗を経験した人も、誰もが、その能力を最大限に発揮できる「一億総活躍」社会を創り上げることができれば、日本は、まだまだ力強く成長できる。私は、そう確信しています。

と受けてます。
はい、ワタクシめも、そう確信しています。


日本は「言霊の幸はふ国」なので、
首相がこういう前向きな所感を出すのは、やっぱり大切ですね。

ついでに言えば、
既存メディアがなかなか報道してくれない「実績」を織り込んだりして、
安倍さん、なかなかニクイ人です。
(残念ながら、多くの人は読まないでしょうけど)


ただ、ちょっとだけ苦言。

前々から思ってたことですし、他にも指摘してる人がいるんですけど、
「一億総活躍」というフレーズは控えた方が良い気がします。

「一億総〇〇」

ワタクシだけかもしれないけれど、
ゴロが良いとは思えないし、何より、全体主義の匂いがするんですよね。

活躍してる人、活躍したい人の、足を引っ張るような社会でなくなれば良いんで、
世の中には「活躍」しなさいと言われると、辛くなる種類の人もいたりしますからね。


ともあれ、

 子供たちの未来に大胆に投資する。子育てや介護の不安に向き合い、社会保障制度を「全世代型」へと大きく改革する。いくつになっても、誰にでも、学び直しとチャレンジの機会がある社会をつくる。
 
ええ、ホント、お願いします。


新卒一括採用・終身雇用なんて、実は既に壊れているんだし、
正規雇用と非正規雇用という2元論を、綺麗さっぱり捨てるところから始めましょうよ。

結婚するなら正規雇用で年収〇〇円以上ないと、とか、
結婚・出産前に一定のキャリアを築いておかないと、とか、
介護のためには正規雇用は諦めないと、とか、

そういう「ホニャララしないと」という空気を変えていくにも、まずは言葉。

なので、首相(政府)は、チマチマしたことは気にしなくて良いです。
国全体として景気が良ければ、働く人の希望に添わない企業は自然に淘汰されていくんですから。


ということで、

 毅然とした外交を展開するとともに、いかなる事態にあっても国民の命と平和な暮らしを守り抜く。

ソレです! 

国民一人一人では何ともできないので、
そこんとこ、今後ともよろしくお願いいたします。


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