例えば福島瑞穂ちゃん。
少女の頃、
自分の名前に気になるアイツの苗字をかぶせて、
「岡田瑞穂、キャッ、赤面!」
とか、
あるいは、もう少し高度に、
「志位瑞穂、あら、画数良くない、運勢悪くなっちゃう。
あ、でも福島和夫、まあ、棟梁運♡」
(注:実際に調べたわけではありません。悪しからず)
みたいな、
そういう恥ずかしい思い出は無いんですかね。
だとしたら、随分淋しい思春期ですよね。
それとも、
かつてのそんな自分があまりに恥ずかしすぎて、
記憶を消そうと躍起になってるんでしょうか。
ま、それはさておき、
世論調査等で夫婦別姓の賛否を問うと、
過半数が賛成するわけですが、
でも、自分が別姓を選ぶかというと、
制度に賛成の人に限っても2割なんですよね。
加えて思うに、
別姓夫婦の子供は、どちらか一方の姓を名乗ることになりますよ、
と指摘して差し上げれば、
ほとんどの人は、
あ、そうか、やっぱり同姓でなきゃ駄目じゃん、
と気づくのではないでしょうか。
「名前は命そのもの」
というのが、別姓を望む理由なら、
だったら、福島さんでなく、瑞穂ちゃんでなく、
あくまでも福島瑞穂とお呼びしなければならないし、
突き詰めれば、
そもそも苗字不要、
ということになるんじゃないかと思いますよ。
個人を表す「名前」は瑞穂です。
それは、親しい間柄でのみ使われるもので、
苗字で福島さんと呼ぶのは、一種の婉曲表現なんですよ。
氏(血統)、姓(職業)、名字(土地)、
皆、個人名で呼ぶのは憚れられる間柄で使われたものです。
今日、様々な役職名で人を指すのと同じです。
呼び名が変っても、
その人がその人であることに変わりはありません。
福島が岡田に変っても、
瑞穂ちゃんが瑞穂ちゃんであることも変わりありません。
そう考えると、
別姓を望む人の本音は、
もっと別のところ、
結婚してないこと、結婚したこと、
離婚したこと、再婚したこと、
等、全て人に知られてしまうのが耐えられない、
何より、いちいち手続きがメンドー、
(しかも、ほとんどの場合女ばっか!)
といった辺りに在るんじゃないかと勘ぐりたくなりますが、
如何なもんでしょうか、福島瑞穂さん?
*参照記事1(冒頭画像も)
朝日デジタル:選択的夫婦別姓に賛成52% 朝日新聞社世論調査より
→http://www.asahi.com/articles/ASHC97592HC9UZPS006.html
*参照記事2
Web産経ニュース:「名前は譲れない命そのもの」「女性の活躍望むなら制度変更」 夫婦別姓訴訟原告会見
→http://www.sankei.com/affairs/news/151104/afr1511040033-n1.html