「今日も素晴らしい青空で。鯉のぼりがそれほど泳いではおりませんなぁ~。風もなく穏やかな天気でござるよ。ところで、大家さんの足の具合はどうなったんだい?
ええっ?一晩寝たら少し、良くなったって?そりゃ、結構なことだ。で、なんだい、病院へは?ええっ~、昨日ほどの痛みじゃないんでしばらく、様子を見ることにしたんだって」
「あ~、なんでも腰の痛みから神経が足のほうにも来るらしいんで。そう云えば、大家さん、この前、腰が痛い痛いって云ってたもんなぁ~。
しかし、腰の痛みが足の神経に関係しているなんて、初耳でござんすな~。まぁ、なにはともあれ、昨日は大家さん少しばかり、無理なさったようでござんすな」
「まぁ、良い方向に向かっているんだから、良かったぜよ。
この角地は去年は木牡丹があったところだな。その木牡丹を移動して、今は「ミヤコワスレ」を植えてあるけんど、さっぱり芽が出てくる気配がしないのう。もしかして、枯れてしまったんじゃねぇのかい?」
「う~ん、もしかしたらなぁ~?まだ、春が来たばっかりだ~。その内、ヒョッコと出て来るかも知んねぇぜよ。クロッカスも今が盛りだなぁ~、チューリップの葉も随分大きくなってきているぜよ。
そう云えば、今朝大家さんが云ってけんど、朝方「小村返し」になったらしいぜよ。ええっ?なんだって、その小村返しってぇのはだって?う~ん、なんて云えば良いかなぁ、足の筋肉がつっぱるとでも云うのかなぁ、そんな状態になるんぜよ。しかも、あんばい悪い左足のふくらはぎにそれが起こったってんだから。」
「そりゃ、大家さん、悲鳴をあげただろうなぁ(笑)。ダブル激痛だもんなぁ~。でも、いつものように息を止めて、その激痛が通り過ぎるのをじっと待っていたんだろう?かわいそうな大家さんだ(笑)。昨日は昨日で、今朝は小村返し、二度有ることは三度有るってぇ云うから、明日もなんかあるかもなぁ~(笑)。」