新聞を読んで

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今日のコラム

2013-07-17 05:31:46 | 日記

7月17日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

自他相愛の精神

 個人と個人との争い、国と国との争いは、相手を傷つけ、さらには社会全体、世界全体を混乱させる。そういう争いの大きな原因は、自他相愛の精神というか、自分を愛するように他人を愛し、自国を愛するように他国を愛する精神の欠如によるものであろう。

 そういう精神の大切さは昔からいろいろな教えによって説かれていながら、いまだに争い事が絶えないのは、人びとが、このことの大切さを真に悟っておらず、その精神に徹していないからだと思う。

 争いはみずからをも傷つけるということを身をもって知り、人類に平和をもたらすために力を合わせていくことが肝要である。



2013年7月17日天声人語(OCN朝日新聞デジタル)

天声人語

▼ネットは民主主義に革命を起こす。伊藤穣一(じょういち)さんの信念に揺るぎはない。知の最先端、米マサチューセッツ工科大のメディアラボ所長だ。東京で朝日新聞と催した先月のシンポジウムでも、持論の「創発(そうはつ)民主主義」を熱く語った

▼ネットは世界中の人々を結びつけている。その間を膨大な情報が行き交い、議論が深められるならば、いつしか「地球全体で頭が良くなって」、政治家にお任せではない直接的な民主主義が生まれる。いずれはそうなると伊藤さんは期待する

▼リキッド・デモクラシーという発想も紹介した。直訳すれば液体民主主義か。原発なり社会保障なり、課題ごとに自分の投票権を自分より見識のありそうな人に委ねていく。それを繰り返すと、やがて最も優れた専門家のところに票が集まってくる

▼握手を一番たくさんした政治家ではなく、議論に一番説得力のある人に力を与える仕組みだ。ただの思考実験ではない。欧州ではこの考え方を実践する政党があらわれているという。刺激的な話である

▼日本はどうか。初めてのネット選挙となった参院選で、候補者の9割以上がフェイスブックやツイッターを使う。昨年の衆院選に比べ大幅に増えた。一方、ネット情報を参考にする有権者は多いとはいえない。本紙の調査では、むしろ選挙戦が進むにつれて減ってきている

▼発信の中身が乏しくないか。昼に何を食べたとかの身辺報告が目につく。不慣れは仕方ない。一過性でなく、選挙後も継続と改善を願いたい。