新聞を読んで

いろんな、新聞を読んで感じたことを書いて見たいと思います。

今日のコラム

2013-07-24 06:04:50 | 日記

7月24日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

利害を超える

 ある日、私のところに「自分の会社で 造る製品の販売を引き受けてもらえないか」という話を持ってこられた人がいた。私はいろいろとその人の話を聞いてみて、この人はえらい人だなと思った。普 通であれば、自分にできるだけ有利になるよう交渉する。それがいわば当たり前である。ところが、その人は「すベてをまかせる」という、自分の利害を超越し た態度をとられた。私はその態度に感激し心を打たれた。

 われわれはともすれば自分の利害を中心に物を考える。これは当然の姿かもしれない。しかし、それだけにそれを超越したような姿に対しては、心を動かされる。これもまた人間としての一つの姿ではないか。



2013年7月24日天声人語(OCN朝日新聞デジタル)

天声人語
▼まことに天は気まぐれだ。きのうは二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、大暑だった。真昼時、都心ではじりじりと気温が上がり、15日以来の猛暑日に。と思ったら突如、雷鳴が高く轟(とどろ)き、景色が真っ白に煙るほどの土砂降りがしばらく続いた

▼この40~50年間で、年間の猛暑日の日数が3倍近くに増えた。そんな記事を読んだのは10日ほど前だ。驚きもしたが、実感に照らせばむべなるかな、でもあった。以前は30度もあれば暑いとぼやいた気がするが、今では楽に感じるほどである

▼「気温連動」の新しいサービスを打ち出した百貨店がある。新宿高島屋は猛暑日の翌日、特定の商品を値引きしたり増量したりする。たとえば熱中症対策のペットボトル飲料は20%引き。一番暑くて客足も鈍る午後2時から5時までの限定だ

▼涼しくて、しかもお得という一石二鳥でお運びいただこうというわけだろう。この夏の間、猛暑日限定のサービスを取りそろえて集客を図る百貨店は他にもある

▼巷間(こうかん)「ニッパチ」といって、2月と8月は商いが振るわないとされる。その魔の月を前に、政府の月例経済報告はきのう、景気の「回復」を指摘した。経済財政白書も7年ぶりに前向きな表現を使った。「デフレ反転の兆し」だという

▼そういえば05年の郵政総選挙の後もデフレ脱却近しと言われたものだった。タクシーの運転手さんに聞いて回ると、「私らには実感がない」という人がほとんどだった。今も乗るたびに景気の話をする。答えは当時と変わらない。