手編み教室アム・アモから

我孫子と取手の手編み教室アム・アモ発信の手編みのお話。
お教室でも、おうちでも、毎日手編みでいっぱいです。

我孫子手編み教室アム・アモ便り 手編み作品と手編みのお話

2021年12月21日 | 今日の手編み

我孫子手編み教室アム・アモ便り
手編み作品と手編みのお話

 やぶこうじ、または十両と呼ばれている木です。花言葉は明日の幸福です。

 

 
  先日オンラインでモチーフの講習をしました。その時参加された方からモチーフを使用したバッグの写メを送っていただきました。どれも個性的で世界で一つの作品です。二つの作品とも、きれいなお花ができるアフリカンモチーフというモチーフをつないだものです。

 

ベストを作りましょう

 

 kさんから娘さんのベストを作りたいとご希望がありました。パピー毛糸のブリティッシュエロイカという糸の207番ブルーがお気に入りなので、ベストもその糸でというお話でした。


 ブリティッシュエロイカはパピーの定番の糸です。張りのある英国羊毛に、軟らかさやしなやかさのある別の羊毛をブレンドしているそうで、とても編みやすく、針は8~10号位を使用する少し太めの糸です。糸の色は澄んだ色合いというより、色々な糸が混ざりあっているメランジカラーが特徴で、色に奥行きがあります。どの色も味わいがあります。

 


  形は袖ぐりのある、ごく一般的なベストをというご希望でしたが、途中で肩幅の広いベストにしたいということで形を変更することになりました。簡単な編み方をご希望なので、袖口の減らし目はやめて、まっすぐ編んでいただくことにしました。胸幅に比べて肩幅は狭いので、普通ベストを作る際は袖の部分を狭くします。でも同じ目数でまっすぐ編むと、肩先を少し覆うくらいに仕上がります。


  直線で編む場合、できれば肩下がりはつけた方が(このベストは3㎝位つけました)身体に添いますが、まっすぐでも大丈夫です。襟も今回は後ろ、前身頃とも開けて編んでいますが、まっすぐ平らに編んでも大丈夫です。肩をはぐときに、襟空きとして20㎝以上開けておくと、着るとボートネック風の襟になります。

 最近はゆったり、リラックス系のデザインが多く、手編みもそのような製図が多いようです。とりあえず、お好きな糸で長方形の形を2枚編み、襟分はゆったりあけて、袖の部分も好みの幅に開けて2枚を閉じる。これで簡単にベストが出来上がります。自分で作ったものを着る楽しみは格別です。



  直線に編んだ身頃から、袖口部分の目数を拾って3㎝ほど縁を編みました。

 

 
  シンプルなデザインのベストなので縁編みに少し模様を入れました。一目ゴム編みの間にノット編みと言う模様を入れています。この模様は、身頃に入れてメーンの模様にすることも多いのですが、縄編みより簡単で、何処に、模様の間隔は?と入れ方を考えるのも楽しいです。



  完成しました!とても暖かそうなベストです。



キッズのベスト

 お孫さんへのクリスマスプレゼントに編まれました。どちらもダルマ毛糸のやわらかラムという糸を使用しています。この糸はベビー・キッズ用のストレートヤーンです。ソフトな風合いでアクリルもブレンドされているので、手入れも簡単で、色数も豊富です。襟先のお花のモチーフがとってもかわいいですね。

―簡単巻きずし


 以前雑誌オレンジページに掲載されていた巻きすいらずの簡単巻き寿司が気に入って良く作っています。
 レシピは、1合で3本とれます。1本だと白いご飯で110g。ご飯の量の1割のすし酢を混ぜて酢飯のできあがりです。炊き立ててでなくてもチンしたご飯でも大丈夫です。
 このお寿司のポイントは海苔を半分に切ることです。長い方を半分に切って使います。海苔が狭いので巻きすを使わずに手で巻くことができて、気楽に巻き寿司を作れます。有り合わせの具で美味しいと紹介されていたので、我が家でも冷蔵庫にあるものを入れて楽しんでいます。

 

 半分に切った海苔の表面(艶のある方)を下にして、酢めしを広げます。酢飯を均等に広げるのがきれいにできるポイントのようです。同じ厚みにあるように手に酢水をつけて丁寧に広げます。手前5mmくらい、向こう側1㎝位あけておきます。

 ありあわせの具をのせましょう。今日は冷蔵庫にあった、ハム、ほうれん草、キュウリ、柴漬け、チーズ、カニカマ、椎茸の甘煮をのせてみました。卵焼きは入っていた方が美味しいので作りました。長い具は海苔の大きさにあわせて切るのもポイントです。

 具をのせたたら、手前から巻きます。具を抑えながらぐっと一気に巻きます。あとは転がすようにして、海苔の綴じ代が下に来るようにします。慣れないうちは具はもう少し少な目の方が巻きやすいかもしれません。簡単で美味しい具は、
卵焼き、きゅうり、カニカマ、マヨネーズの組み合わせです。サラダ巻のイメージですが、とても美味しくできます。

  海苔巻きの端っこは、手で酢飯を中に押し込むようにして形を整えます。具が長いと押し込みづらいので、最初に具を海苔の長さに合わせて切っておきましょうね。


 酢水で湿らせたふきんかキッチンペーパーで包丁を拭きながら、4個に切り分けます。のこぎりを引く感覚で、ゆっくり少しづつ切り分けると失敗しないようです。
  海苔で巻くだけで残りのものがごちそう風になります。慣れればとても気軽に簡単にできますので、忙しい年末、どうぞお試し下さい。


我孫子手編み教室アム・アモ便り 手編み作品と手編みのお話

2021年12月13日 | 手編み ニット

 

我孫子手編み教室アム・アモ便り

 

 利根川から見える富士山の夕焼けです。寒くなると利根川越しに富士山が良く見えるようになります。富士山は眺めるだけでうれしくなる不思議なお山です。 

 

―手編み作品・毛糸のこと・編み方等々

 中心から編んで行くラメ糸のベスト。かぎ針編みです。こういう糸で編むと季節を問わず着られます。気候も以前より暖かいので、手編みイコール防寒ウエアというより、おしゃれ着という感じが強まってきました。

 

 秋からお教室で大人気のダイヤ毛糸アデルのベストです。編み方がパズルみたいで面白いと言われる方が多く、色味も着てみるとどなたにも似合うので、編む方が増えてきました。


 スキー毛糸ファンタジアアトラという糸を使っています。少し細目の糸で編みやすく、着やすいので評判の良い糸です。

 

 パピーの定番糸ミュルティコを使用しています。8~10号位の針を使用なので少し太めですが、発色きれいで毎年見本帳で色味を見るのが楽しみな糸です。


-かぎ針編みのネックレス


 
 玉編みと鎖編だけで作ったかぎ針の毛糸のネックレス。左の作品は最初に糸にビーズを通しておき、玉編みを編む時に一緒に編み込んでいます。少量の糸で簡単にできて軽くつけごごちもいいので、おすすめのネックレスです。

ー手編みは面白い

 手編みの良さは色々あります。編む楽しさ、着る楽しさ、実用性、自己表現等々。その中でも編む楽しさは格別です。普通の編み方とは違う編み方が沢山あり、マニア心をくすぐります。


 緑とオレンジで囲んだところが1枚のモチーフです。まず緑のモチーフを連続で編み、次にオレンジのモチーフを連続で編んで行きます。次はどう編むのかなと目を離せないベスト。頭の訓練になって面白いとの声続出です。

 後ろ身頃の下から矢印のように三角状に編んでいきます。後ろ身頃から始め前身頃へ続けて編み、Vネックのきれいな形に出来上ります。とても着やすくて編み方も面白いので、時々編みたくなり何枚か編みました。

 

 バスケット編みという編み方のストールです。一つ一つブロックを完成させながら、表、裏で編みます。少し難しい編み方ですが、一度マスターすると何枚も編みたくなる模様です。

 

-恒例の干柿作りー

 一度作った干柿作りの楽しさ、美味しさが忘れられなくてよく干柿を作ります。今年も作ってみました。

 渋柿作りは寒くならないとうまくできるか心配です。今年は、近くのお店で売っている時期と寒さの訪れが上手く合わず、ネットで取り寄せました。いつも柿の種類にはこだわりません。今年は愛知県からお取り寄せをしました。とても立派な渋柿で30キロ、43個ありました。

 

 渋柿を洗い、手に渋が付かないように使い捨ての手袋をして皮をむきます。はじめは普通の包丁でむきましたが、途中から手が痛くなったので、小さい包丁と皮むき器を使いました。柿の皮は硬いのですが、皮むき器でもよくむけて時短になりました。柿の上のヘタの周りと下のとがったところは少し皮を残すのがポイントです。

 皮をむいた柿を麻ひもで結びます。干柿用なのでヘタの枝はT字に残っています。麻ひも(買ったけれど手編みで使えなかった麻ひもが役に立ちました)で隣同士くっつかないように一つ一つ間をあけてくくります。くくれたら煮立っているお湯に10秒つけます。これでカビが生えなくなります。(と信じて)

 柿はいつも衣服ハンガーに掛けてベランダで干しています。雨の日は取り込みますが、原則ベランダでずっと干します。しばらく干して柿の周りが柔らかくなったら、2回程1個づつもんであげます。これで早く均等に干されるようです。   

 皮をむくのは少し大変ですが、干柿作りは意外と簡単です。長く干してからからにするのもよし、早めにあんぽ柿風で食べてもよしです。何より柿を干している風景をみているとほっこり。嬉しい冬の訪れです。


我孫子手編み教室アム・アモ便り 手編み作品色々

2021年12月04日 | 手編み ニット

―我孫子手編み教室アム・アモ作品
手編み作品と使用糸のお話

 

 2種類の色の糸を使った編み込み模様のカーディガン。リッチモア毛糸のアルパカレジェーロという糸を使っています。
 この糸はアルパカ素材を空気を含んだふぁふぁ状に加工していて、
軽くて暖かくて編み込み模様にしても重くなりません。帽子やマフラーにも向いています。



 こちらもアルパカレジェーロを使用した丸ヨークのセーターとマフラーです。マフラーはかぎ針編みです。普通かぎ針編みは棒針編みより編み地が硬く仕上がりますが、この糸で編むとソフトでつけごごちの良いマフラーが出来ます。


 丸ヨークのセーター。胸元は模様の目数を少し変えていくことで、体に添う添ように仕上げています。

 


 刺繍糸で有名なDMC 社のレベレーションという手編み糸を使用しています。1本の糸ですが、編み進むにつれて色々な色が出てきます。このようなグラデーションの糸は今流行のようで各社から販売されていますが、DMC社の糸は色合いがきれいでおすすめです。
 形は色のきれいさを活かして、身頃を4角に編み、袖も身頃から直接拾って編む、すべて直線系のデザインです。襟空きも作っていませんが、前後の身頃をつなぐときに襟の横幅を広めにとってつなぎ合わせると、写真のようなボートネック風の襟になります


 ダイヤ毛糸の定番糸ドミナで編んだロングカーディガンとマフラー。作品を仕上げて糸が残ったら、その作品に合う小物を一緒に作ることをお勧めしています。残り糸のままだとなかなか出番がありません。おそろいの小物は手編みならではです。


  ダイヤ毛糸ドミナの帽子。上の写真とは色違いの糸を使っています。
 作り方としては、まず上の部分を斜めに平たく編んで輪にします。次にそこからぐるりと輪に目を拾い、表編み・裏編みの組み合わせでかぶり口迄編みます。軽く温かく、Eさんお気に入りの帽子が出来上がりました。


 パピー毛糸のレッチェ編んだ直線系のベスト。ヨーク部分の模様を変えているので、変化があり素敵に仕上がりました。レッチェという糸は1玉40gで160メートルもあり、使用量が少しで仕上がり、色合いも良く編みやすいおすすめの糸です。

 

 
 ずいぶん以前の作品ですが、今着てみてもデザイン的に違和感がありません。襟だけは2重になっていたのをほどいてハイネック風にリフォームしました。模様はガンジ―模様という伝統的な模様です。

 


 ガンジー模様はアラン模様などのフィッシャーマンセーターの元となるセーターと言われていて、もともとは漁師さん達が濃紺のガンジーセーターをユニフォームとして着ていたそうです。本来のデザインは前後同じ形、袖下のマチ、裾など色々なところに船上で着やすく作業しやすい工夫がされています。模様も一つ一つ意味があります。模様は表目と裏目の組み合わせで作る独特の模様で、今もセーターの模様としてよく使われています。


   ダイヤ毛糸のクロエで編んだ総透かし模様のカーディガンです。クロエは軟らかいモヘア糸で、芯の糸に光沢があるのでモヘアと混ざり合い、
深みのあるすてきな糸です。Iさんはご自分で模様合わせも考えて素敵な作品を完成されました。

 

-バッグの持ち手

 

 バッグの持ち手を少し変えたいと手編みカバーを編んでみました。中細毛糸、4号かぎ針、全体を細編みで編みました。 編み方はまず鎖目14目を作り輪にします。この14目を細編みで表から、元の持ち手を編みくるみながら、ぐるぐる編んで行きます。元の持ち手を動かせないので、糸が持ち手に絡んできますので、時々糸が絡まないように元の位置に戻すのがポイントです。使用したのは段染め糸です。バッグの感じを変えたくてやってみたのですが、使用してみると毛糸の持ち手なので持つ時の感触がやさしく温かくて、今の時期には嬉しい使いごごちになりました。

手編みのマフラ

 久しぶりにデパートをのぞいたらマフラーコーナ―でこういう形のものを沢山見かけました。昔からある形で少しレトロな気も来ますが、今年の流行なのでしょうね。紐通しが付いているので形が決まり、つけていて形崩れしないのもポイントでしょうか。下は手首にするリストウォーマーです。簡単なかぎ針模様(左2つ)と棒針を使ってガーター編みで編む(右)2種類です。リストウォーマーは小さい物でもとても身体を暖めます。編み残りの糸などで作ってみてはいかがでしょう。


 ー手編みオンラインレッスンー 

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