ー我孫子手編み教室アム・アモ便り ー
手編み作品と手編みのお話
やぶこうじ、または十両と呼ばれている木です。花言葉は明日の幸福です。
先日オンラインでモチーフの講習をしました。その時参加された方からモチーフを使用したバッグの写メを送っていただきました。どれも個性的で世界で一つの作品です。二つの作品とも、きれいなお花ができるアフリカンモチーフというモチーフをつないだものです。
―ベストを作りましょうー
kさんから娘さんのベストを作りたいとご希望がありました。パピー毛糸のブリティッシュエロイカという糸の207番ブルーがお気に入りなので、ベストもその糸でというお話でした。
ブリティッシュエロイカはパピーの定番の糸です。張りのある英国羊毛に、軟らかさやしなやかさのある別の羊毛をブレンドしているそうで、とても編みやすく、針は8~10号位を使用する少し太めの糸です。糸の色は澄んだ色合いというより、色々な糸が混ざりあっているメランジカラーが特徴で、色に奥行きがあります。どの色も味わいがあります。
形は袖ぐりのある、ごく一般的なベストをというご希望でしたが、途中で肩幅の広いベストにしたいということで形を変更することになりました。簡単な編み方をご希望なので、袖口の減らし目はやめて、まっすぐ編んでいただくことにしました。胸幅に比べて肩幅は狭いので、普通ベストを作る際は袖の部分を狭くします。でも同じ目数でまっすぐ編むと、肩先を少し覆うくらいに仕上がります。
直線で編む場合、できれば肩下がりはつけた方が(このベストは3㎝位つけました)身体に添いますが、まっすぐでも大丈夫です。襟も今回は後ろ、前身頃とも開けて編んでいますが、まっすぐ平らに編んでも大丈夫です。肩をはぐときに、襟空きとして20㎝以上開けておくと、着るとボートネック風の襟になります。
最近はゆったり、リラックス系のデザインが多く、手編みもそのような製図が多いようです。とりあえず、お好きな糸で長方形の形を2枚編み、襟分はゆったりあけて、袖の部分も好みの幅に開けて2枚を閉じる。これで簡単にベストが出来上がります。自分で作ったものを着る楽しみは格別です。
直線に編んだ身頃から、袖口部分の目数を拾って3㎝ほど縁を編みました。
シンプルなデザインのベストなので縁編みに少し模様を入れました。一目ゴム編みの間にノット編みと言う模様を入れています。この模様は、身頃に入れてメーンの模様にすることも多いのですが、縄編みより簡単で、何処に、模様の間隔は?と入れ方を考えるのも楽しいです。
完成しました!とても暖かそうなベストです。
-キッズのベストー
お孫さんへのクリスマスプレゼントに編まれました。どちらもダルマ毛糸のやわらかラムという糸を使用しています。この糸はベビー・キッズ用のストレートヤーンです。ソフトな風合いでアクリルもブレンドされているので、手入れも簡単で、色数も豊富です。襟先のお花のモチーフがとってもかわいいですね。
―簡単巻きずしー
以前雑誌オレンジページに掲載されていた巻きすいらずの簡単巻き寿司が気に入って良く作っています。
レシピは、1合で3本とれます。1本だと白いご飯で110g。ご飯の量の1割のすし酢を混ぜて酢飯のできあがりです。炊き立ててでなくてもチンしたご飯でも大丈夫です。
このお寿司のポイントは海苔を半分に切ることです。長い方を半分に切って使います。海苔が狭いので巻きすを使わずに手で巻くことができて、気楽に巻き寿司を作れます。有り合わせの具で美味しいと紹介されていたので、我が家でも冷蔵庫にあるものを入れて楽しんでいます。
半分に切った海苔の表面(艶のある方)を下にして、酢めしを広げます。酢飯を均等に広げるのがきれいにできるポイントのようです。同じ厚みにあるように手に酢水をつけて丁寧に広げます。手前5mmくらい、向こう側1㎝位あけておきます。
ありあわせの具をのせましょう。今日は冷蔵庫にあった、ハム、ほうれん草、キュウリ、柴漬け、チーズ、カニカマ、椎茸の甘煮をのせてみました。卵焼きは入っていた方が美味しいので作りました。長い具は海苔の大きさにあわせて切るのもポイントです。
具をのせたたら、手前から巻きます。具を抑えながらぐっと一気に巻きます。あとは転がすようにして、海苔の綴じ代が下に来るようにします。慣れないうちは具はもう少し少な目の方が巻きやすいかもしれません。簡単で美味しい具は、
卵焼き、きゅうり、カニカマ、マヨネーズの組み合わせです。サラダ巻のイメージですが、とても美味しくできます。
海苔巻きの端っこは、手で酢飯を中に押し込むようにして形を整えます。具が長いと押し込みづらいので、最初に具を海苔の長さに合わせて切っておきましょうね。
酢水で湿らせたふきんかキッチンペーパーで包丁を拭きながら、4個に切り分けます。のこぎりを引く感覚で、ゆっくり少しづつ切り分けると失敗しないようです。
海苔で巻くだけで残りのものがごちそう風になります。慣れればとても気軽に簡単にできますので、忙しい年末、どうぞお試し下さい。
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