気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

油谷町、中ノ森の棚田

2012-06-14 20:23:28 | 写真
 一昨日は代休で、床屋に行ったあと久々にツーリングに出かけた。11時に散髪を終えて、業務連絡のため会社に寄り、そのまま下関に向かった。床屋の店長に、東行庵の菖蒲、豊北町の道の駅が楽しめると薦められたが、私はバイクを走らせながら行き先を考えた。
 
 私が学生の頃、家業の手伝いで山陰の油谷町へ行ったことがあった。門司から油谷の漁村に嫁いだ嘗ての社員が、とても義理がたい人で、独身の頃働いた店へ遥々買い物に来てくれた。遠方でもあり、採算性も考慮して、私一人で商品を配達することになった。
 今から40年前の山陰は、道路や案内標識の整備が遅れていた。なかなか目的地に着かず、あたりが薄暗くなるにつれ、心細くなってきた。 何度も通行人に道を尋ね、さらに公衆電話から客の家に電話して、なんとかゴールが見えてきた。
 道に迷ったのではと心配しつつ軽トラックで狭い山道を登っていると、急に視界が開け、棚田の向こうに目的地の川尻漁港が見えた。 
 棚田と漁港と日本海の漁り火、この素晴らしい日本の風情に感動した。
 その時の景色が今も忘れられなくて、いつかまた来たいと思っていた。
 
 豊田町の「西の市」道の駅に12時前に到着し、お昼にしようと思ったが食堂は順場待ちの人で溢れていた。観光案内係りの女性に豊北町の道の駅の場所を尋ねると、車で30分の近さだった。そこで昼食を摂ろうとバイクを走らせたが、途中で気が変わり、油谷方面への林道を走ることにした。そして1時ころ、念願の景色に出会えた。
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