私が小学3年生か4年生の頃の話。
国語だか道徳だかの教科書に節分の話が載っていた。
節分の時には玄関に鰯の頭や柊の葉っぱを飾るという話だったような記憶がある。
クリスマスにはクリスマスツリー、正月なら鏡餅や角松(大体紙っぺらで代用だけど)
ひな祭りにはひな人形、季節の行事には飾り物はつきもので
だから節分の時にもちゃんと飾るのだ、そうかそうか。となんだか納得した。
…でも、家に帰っても何も飾られていなくって。
ちゃんと飾っておかないとダメじゃないか、と何だか腹を立てて母に抗議した。
「お母さん、なんで玄関にちゃんと節分の飾りをしていないのよ。」と。
いや、教科書の話に感銘を受けていたから、なんていうか理屈を並べて抗議した記憶がある。
そして母がなんて返したか厳密には覚えていないが、そんなんいちいち飾ってられるか!
というような内容でプリプリしたんだよな。まぁ、鰯だもん。ねぇ。
「今年は掃除するのが面倒だから豆まきは中止です。」という年もあったけれど
なんだか毎年豆を撒いていたような記憶はある。
「ダラ子、ちょっと豆撒いといてよ。」みたいなコンビニ感覚みたいに頼まれたり。
いやっほーう。豆!豆!鬼はそっとーーーーwwwみたいなテンションの年だったり。
色々あるけれど、ちゃんと豆を撒いていたなぁ。
今、この年齢になって思うけれど、母は偉かったなぁ。
私は掃除が面倒だから豆なんて撒きたくないし、飾りなんてもっての外だわ。
拾って食べられるように落花生を撒く、なんて邪道なやり方はしたくないし。
歳の数だけ豆を食べる、、、ああ。そんなに食べられないなー。
小さいころはなぜかこの豆が大好きでバクバク食べていたけれど、もうあまり好きじゃないな。