存在感の無さは政治理念の無さのせい。
サミットで存在感をまったく示せなかった菅総理。その影の薄さは政治家としての理念や信条を持っていないことにある。
”棚ぼた”で運よく総理の座が転がり込んできた。だから、こんな国にしたいといった政治理念や哲学をはなっから持っていないことは分かっていたが、それが風貌にまでこんなにも表れるとは。
喋りはメモを読むだけ。上目使いのキョロキョロした表情も、一国のトップリーダーには程遠い。
ナンバー2として陰険な裏技には長けていたのだろうが、トップに立った瞬間から裏表が晒されると、政治家としての人間力や求心力がないことがバレてしまった。
かつてのような自民党内の健全な派閥力学があれば、とっくに倒閣によって終わっている政権だ。
そんな、政治家として実力の無さが、オーラの無い寂しい立ち振る舞いの映像となって世界に配信されてしまった。
中国問題でも、アジアで唯一の参加国の首脳として、欧米との懸け橋的な役割をすべきなのに、米追従の一辺倒でさっぱりだった。
理念無き政治家がいかに恥ずかしく情けないかを見たサミットとなった。