令和3年7月5日(月)
勝山句会 報告
7月の兼題は…
【兼題1】相撲(すまふ) 角力(すまふ) 宮相撲 秋場所 九月場所
・・・「陰暦七月に宮中で相撲節会が行われ、叡覧(えいらん)があったため秋の季語となった。
(「勝山句会報第16号」より引用)
【兼題2】木槿(むくげ)・・・秋の植物
7月の句会で詠まれた句の紹介です。兼題が秋の季語なのは何かの間違いか、蓮行さんの特別なお考えがあるのか・・・
「勝山句会報8月号」に掲載された
《私の選ぶ一句》
愛用の腕時計はお父様の形見でしょうか。常に腕にはめていたけれど、衣替えをして半袖になると、何をしていても視野の中に腕時計が入って来る。お父様が亡くなったことを実感する瞬間でもあり、お父様の存在の重みを感じるひと時なのでしょう。ふとした瞬間を詠まれていますが、時計がチラッと視線に入った時の動作や感情がとてもよく伝わります。
勝手な想像ですが、衣替えを連想することで故人を偲んでいるうちにいつの間にか季節が変わっていた、と言うような時の流れも感じてしまいます。私も三年前に父を亡くし、形見の品を大切に飾っています。身に着ける事はできませんが、時々目にしては父を偲んでいます。
青文字の原稿は、美佳さんです。
以下、蓮行さんの「編集後記」(茶色文字)を紹介します。
七月の句会の中に次の一句がありました。
雨上がるや青田の緑の色の濃き (眞美)
「雨上がるや」または「かな」であれば、最後は連用形「色の濃き」とすべきである。
雨上がる青田の緑の色の濃し
「雨上がる」は終止形ですので、最後も終止形「色の濃し」とすべきである。
鶴来先生にむかしこんなことを教えていただいたことを思い出しました。
・・・
「鶴来先生」は、勝山句会の立ち上げ当時の代表(故人)です。こうして俳句は脈々とつながってきているのですね。
編集している今日は8月22日。「第17号」を預かって、ひと月が過ぎてしまいました。
【伝統色のいろは】様へのリンクは→こちら。
この8月は長雨が続き、まるで梅雨がもう一度来たかのようなおかしな天候でした。東京オリンピックは開催されたものの、感染症拡大は収まらず、都会では緊急事態宣言、愛媛県でもまん延防止等重点措置・・・大変な状態です。2回のワクチン接種が済んでも、マスク着用、手洗い励行、人混みには近づかないなど、用心に用心を重ねて過ごしたいものです。 そして、心静かに俳句を詠む・・・、ブログ担当の私には困難ですが。。。
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