『住まいのことのは手帖』という本を読みました。
この本は昨年ギャラリー間で『安藤忠雄 建築展』を
観にいった時に買った本です。
一緒に行った後輩は「大江さん、前に買った本。
あまり面白くなかったです。」と
言われたので読むのに少し躊躇しましたが
読みだすと、先人たちが産み出した「ことば」というものの
奥深さを知るいい機会になりました。
少し紹介すると『家をなぜ“住まい”というのか?』
『天井って“天にある井戸”と書くのか?』
『「間」に隠された叡智』や『土を食らうから「杭」』とか
今まで何気なしに使っていた建築や生活での“言葉”や“その読み”。
たまに「何で漢字変換できない“読み”なんだろ」と
疑問に持つことがありました。
深くその“言葉”や“漢字”、“読み”が持つ意味を知り得なかった。
この本は、色々と仮説を立ててやさしく先人たちの思いに
敬意を表しながら解説し一つの答えを導き出しています。
しかし、強引な解釈で片付けている部分もありましたが。。。
大変、建築に携わる者としてためになる「ウンチク本」だと思います。
ちなみに、今流れている某携帯のCMで
「沼と池の違いは?」というのがありますが
この本では『一説に丸いものを「池」、
曲がった形状のものを「沼」という。』
<決して、カッパがいる、いないではないと思います。>
さらに、本の中で詳しく解説しています。
「難しい言葉を使って人に話すのではなく
誰もが分かる言葉で話す。」ということが
なかなか出来ないことで、私も自分だけわかったような勘違いで
相手に理解できない“言葉”で会話や
説明をしてしまうことがしばしばあります。
たまに“元〇〇選手”や“元〇〇で有名だった人”が
TVに出て覚えたての難しい言葉などを並べて話しているのを見て
本で読んだ“言葉”なのか、誰からか聞いた“言葉”なのか分かりませんが
難しいそうな“言葉”を話している姿が鼻につくことがあります。
「使い慣れていない“言葉”」または
「自分のものではない“言葉”」にかかわらず
“言葉”を発し、さも“自分が賢くなったような錯覚”に気づかず
そうゆう“〇〇崩れな人たち”の姿を見て
自分もあんなふうな感じで“言葉”を発してないか
人と会話をしていないかなどと、
たまに、気になることがあります。
「難しい言葉を使って人に話すのではなく、
誰もが分かる“言葉”で話す。」が
簡単に出来る人は「心がやさしい人」だと思います。
設計にも通じるところがあると最近思うことがあります。
「建物の設計やデザインは、その人の心の内面が
造形や色彩になどに出てくる。」と言われたこともあります。
著者: 木山悳世
出版社: TOTO
出版サイズ: 単行本
定価:950円
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ではまた。
ただいま”建人(ケント)ゥ”中です!!