建人 建築事務所 徒然的な”独り言”

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『八ヶ岳高原音楽堂』 1988年 設計:吉村順三

2009-11-16 10:05:28 | 建人的“建物探訪”

最近、いつもお世話になっている横浜で設計事務所を

開設している先輩のところに遊びに行ったとき

少し前に、知人の結婚式で『八ヶ岳高原音楽堂』に行ったことを話したところ

「それって、吉村順三さんの『八ヶ岳高原音楽堂』

 あそこで、結婚式できるの?ところで、ちゃんと建物を観てきた?」と。

「えぇ?そうなんですか?吉村順三さんの作品なんですか?」

思わず“無学無識”がバレてしまい

またまた、勉強不足の自分が恥ずかしくなり

帰ってきて『八ヶ岳高原音楽堂』の写真を眺めながら

建物で感じたことや、周りの景色などを思い出し

そして、少し『八ヶ岳高原音楽堂』について調べてみました。

 

八ヶ岳高原のなかに存在感を持ちながら

自然に溶け込む“大屋根の建物”『八ヶ岳高原音楽堂』

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晩年の吉村順三さんの作品で、内部はまるごと木材で構成され、

“音楽堂”自体が楽器の役割をなすように“堅い木材”を使用しているとのことです。

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森の中にある木々に囲まれているような建物の内部(ホワイエ)

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音楽堂内部に入った時、“心地よい空間”という言葉しか見つからなかった。
 
意図的に「人と建築が自然と触れ合う建築」を設計したのでしょうか。

実際、下調べなしに『八ヶ岳高原音楽堂』に入った時

不思議なくらい、上手く表現できないですが

ここ「八ヶ岳高原に“自然に存在”している建物」でした。

先輩から吉村順三さんの作品と聞いた時に

なぜか「あぁ~なるほど」と納得してしまったのは

この「八ヶ岳高原に“自然に存在”している建物」と感じたからでしょうか。

 


“音楽堂”にある『おりたためる椅子』は長い年月をかけて

試行錯誤の後に“機能性”と“座り心地”を追求した作品だそうです。

“建築とは「造る時間」よりも「使い時間」の方が長い。

 そこで「複雑なもの」より「簡素なもの」の方が良い。”

吉村順三さんは、建築というものを考えていたようです。

その一つに『八ヶ岳高原音楽堂』という建築を設計したそうです。

 

いやぁ~~調べて見ると奥が深い。。。。

ちゃんと観てくるんだった。。。と「後悔の念」にかられます。

 

 

晩年の吉村順三さんの公開座談会で

「自分が感じたことを、建築にするか-建築は人間の感性である。」と 

話している映像をYOUTUBEで観ることが出来ました。

意味深く、そして建築に対しての思いに感銘を受けました。

生意気ですが、自分が目指す“建築への思い”に似ていると。。。

しかし。。。下調べして、もっと勉強して行くんだった。。。

 

 

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