今回から利休百首について、私なりの理解を書いてみたいと思います。
いつ終わるかわかりませんが、最後まで続けたいと思います。
「利休百首」とは、千利休が和歌(三十一文字)の形で、茶道の精神、
点前作法などの心得」などをわかりやすくまとめたものです。
其の道に入らんと思ふ心こそ我身ながらの師匠なりけき
その道を学ぼうとすれば、まず「志をもつ」ことが必要です。
私の経験から、いやいやではなく自ら進んで学ぼうとする気持が必要です。
この気持があれば、その人の心にすでに立派な師匠が出来ているということ
だと思います、
茶道だけではなく、学問や他の芸道・趣味においても同じことだと思います。
私は勤めていた会社の茶道部のお稽古に、上司に誘われお茶を飲みに
行っていました。その後、お点前も教わるようになり暫くして、先生の
お稽古場に来ないかと誘いを受けました。これが今の私の出発点です。
この時には、茶道を通して自分の成長を期待し、老後まで長く続けようと
考えて決めました。
茶道を学ぶ目的が、自分としてはっきりわからなくても、自分の意志で
お稽古すれば必ずこれだと思うものが得られると思います。
茶道を学ぶなら、自らの意志でお稽古に励んでください。