よそにては茶を汲て後茶杓にて茶碗のふちを心してうて
茶杓についたお茶を落とすために茶碗の縁で茶杓を2度うちます。お稽古のときは、「(ちん、ちん)と2度打つ」と教わりましたよね。私もそうです。
お稽古の時はそんなに価値のある茶碗を使うことはないので問題は起こりません。
しかし、後で師匠から「分かりやすいように(ちん、ちん)と言ったが、本当は音がなるほど強く打ったりすることはよくない」と教わりました。
お茶会で使用されている茶碗や茶杓には由緒あるものや高価なものがあります。
古い茶碗や茶杓などは、もろくなっていて強く打つと欠けたり折れたりることがあります。
このような茶碗や茶杓は2つとありませんし、壊れると再度作れません。
ですから、茶杓は静かに打つことが大切です。
他人の家などでお点前をするときは、このことを忘れずに行ってください。
茶筅通しをするときに「茶筅をこの字にまわして(かっちん)とおく」と教わりましたよね。この時も音がしないように静かに置いてください。
茶碗を拭くときも、力をいれて拭かないでください。どうしても力が入りがちですがきれいな茶碗ですから軽く拭けばよいのです。
古い茶碗などはもろくなっていて割れることがあります。
いすれも、お稽古の時から実践してください。
(これは、私の個人的な解釈です。)