今日も算数の話。
最近、算数ネタが多くて、
面白くないと思われる方もおられるかと思いますが、
真面目な活動ネタを増やすことで、
私の活動をより理解してほしいという思いからそうしているわけで、
しばしご勘弁ください。
さて、今日のテーマは、
「分数から小数へ変形」の話。
そんなの小学校のときに習ったと侮ることなかれ。
次の写真をご覧ください。
これを黒板に書いたのは、南アの先生。
明らかに10/2=0.5に見えますよね?
しかし、ここで
この計算だけで間違っていると早合点してはいけません。
(もちろん10/2=10÷2=5で一見すると間違っていますが‥)
これが最近の私のひそかな楽しみである、
謎解きの時間が始まります。
なぜ先生は、このように書いたのでしょうか。
せっかくなので、みなさんもお考えください。
教育関係者の方なら、もしかすると
もうお分かりかもしれませんが、
実は、これ。
もともとは、1/2を小数に変形する問題だったんです。
日本では、分数を小数に変形するとき、
まず分母を10や100などの10の累乗になるように通分してから、
小数に置き換えを行うのが一般的かと思います。
しかし、私の知る限り、
南アの多くの先生たちは、先の写真のような解法で指導します。
では、どうするか。
せっかくなので、彼らっぽく英語で紹介。
( )は、日本語訳です。
How many 2 into 1(1のなかに2はいくつ入る)?
Impossible(入らない).
So we will write 0 next to 1(1の横に0をかく).
and write 0, to the answer(答えの場所に0.とかく).
How many 2 into 10(10のなかに2はいくつ入る)?
5 times(5回).
We will write 5 to the answer(5を答えにかく).
So the answer is 0.5(よって答えは、0.5)
たしかに間違っていないし、
答えは出るのでいいのですが、
これだと分子が2ケタのときに分かりずらいというのが、
私の率直な感想です。
例えば、13/25を小数に変形するときを考えてもらうと、
分かりやすいのではないでしょうか。
(書くのが面倒なので、省略。)
実際、子どもたちの多くは、先の教え方ではできません。
もちろん日本でもこのような教え方をされる方おられるかもしれませんが、
どういった教え方が子どもたちにとって一番分かりやすいのでしょうか。
もしご意見ありましたら、アドバイスを下さい。
よろしくお願いします。