例えば・・・・ざっくり計算ですが・・・・・・
気温が35℃で、晴天だと、太陽に日射熱は、概ね900W/㎡の強さがあります。
建物、特に、屋根の表面の日射熱の吸収率を0.7として、屋根表面における熱伝達率を20W/㎡K(℃)とすると、
太陽の日射熱を受ける面(屋根)の温度Tは、
T=35℃+(0.7/20)×900=35℃+31.5℃=66.5℃ となります。
つまり、太陽の日射熱で、屋根表面付近は、66.5℃に上昇します。
だから、屋根から熱が伝わる熱量は、外気温度の35℃ではなく、66.5℃分の熱が伝わりますから、最上階(屋根の下の部屋)は、暑くなるのです。
ここで、いろいろな数字を示しましたが、仮に、多少違っていても、50℃くらいになるのは明らかです。
だから、屋根などに、太陽の日射熱が当たらないように、あるいは、太陽の日射熱を「反射」させれば、言い換えれば」「吸収」しないようにすれば、その温度はかなり、緩和されます。
例えば、気温は太陽日射熱は、変えることはできません。熱伝達率は、風の流れを強制的に発生されれば、幾分か緩和出来ますが、エネルギーが必要になります。
だったら、日射熱の吸収率を「0.2」にできれば
T’=35℃+(0.2/20)×900=35℃+9℃=44℃ となります。
先程の、温度に比べたら、かなり小さくなります。
だから、日差しを遮ることは、とっても、重要です。
エアコンの消費電力も大きく変わります。
例えば、8帖の部屋の場合、面積は、13.2㎡です。屋根の熱貫流率を仮に、2W/㎡Kとすると、
冷房で冷やす熱量QCは、QC=2W/㎡K×13.2㎡×(66.5℃-28℃)×8時間/1000=8.13kW・hとなります。
この8帖の部屋に、冷房COP(エアコンの性能)=3が設置していた場合、その消費電力は、(8.13/3)×0.7=1.9kWh となります。
1kWhが30円とすると、1.9×30円=57円 となります。
これに対して、
同じ部屋で、遮熱対策を行って、44℃になった場合
QC=2×13.2×(44-28)×8/1000×0.7/3×30=24円 となります。
たかが、遮熱、されど、遮熱、です。
8帖の部屋が2部屋あって、同時にエアコンを使えば、2倍です。夏の間、35℃以上が60日あれば、60倍の電気代の節約になります。
35℃以上が、60日もあるか??????34℃、33℃でも、誤差範囲でしょうか?薄曇りもあるけど、ね。
対策前=57円×2部屋×60日=6840円
対策後=24円×2部屋×60日=2880円
この計算は、ザックリベースで、個々の建物の性能によって、違ってきますが、快適に暮らす、ことも考えて、節電の両立を図ることも考えてはいかがでしょうか??????
(意見には個人差がありました)