西の水平線に沈みゆく夕日を見せてあげたい。
信仰深い人ならきっと手を合わせるほどに
神々しい。
天候が良いので魚場は八重干瀬。星が三つ出るのを
待って海に飛び込む。
1本目の漁を終えて浮上してきたとき、空を
見上げると満点の星空。
この世のものとは思えないほどの美しさ。
しばらく夜空に見とれていると、西へ東へと向かう
飛行機の明かりがひっきりなしに見える。
人工衛星も以前とは比べものにならないほど
増えている。
思わず、「どんだけぇ~」と声をあげそうだ。
飛行機が飛ぶ空だけではなく、大気圏の外も
混雑している。あの飛行機の中にもたくさんの人が
乗っていると思うと不思議な気分。
あの飛行機の窓から、海に浮かぶ私の船の明かりが
見えるだろうか?あの飛行機の窓から見える星空は
いったいどんな風に見えるのか?
私には関係ない。
「いかほどぉ~」てか!
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