全国の神様が出雲に終結してサミットが行われる。
出雲では「神在り月」というそうだ。
でも沖縄には、留守番の神様もいるそう。
とはいえ神様も人手不足。
それを補う意味で集落の人が団結し、火の用心を
呼びかけたという。
亜熱帯気候ではあるが、空気が乾燥して火事が
おこりやすい時期なので、集落の神人(かみんちゅう)が
「防火の拝み」をする地域もあった。
かっては村の役人が各世帯のカマドの様子を
チェックしがてら、何か困って
いることはないか?と確認したそうだ。
いまでも神様が出かけているあいだに、集落の御嶽を
掃除する習慣がある。
昔は今以上に火事は怖いものだった。
現在では、魔除けというイメージが強いシーサーも、
元々は、火事を防ぐ
「火返し(ヒーゲーシ)」の意味で作られた。
沖縄県島尻郡にある「富盛のシーサー」が沖縄では
最も古いとされている。
このシーサーが置いた後は、それまで頻繁に起こっていた
火事がピタリと無くなったと伝えられている。
宮古島では、ほとんど消防車が走っているのを見ない。
一昨年の火災発生件数は11件だそうだ。
畑に火を入れて、その火が風にあおられ延焼
することが多い。
昔は、カマドを使っていたこともあり、また、
かやぶきの家が多かった。
やはり火事は、今以上に恐れられていたのだろう。
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