うんたま森のキジムナー

カママーイ(竈廻り)

旧暦10月は「神無月」
全国の神様が出雲に終結してサミットが行われる。
出雲では「神在り月」というそうだ。

でも沖縄には、留守番の神様もいるそう。
とはいえ神様も人手不足。
それを補う意味で集落の人が団結し、火の用心を
呼びかけたという。

亜熱帯気候ではあるが、空気が乾燥して火事が
おこりやすい時期なので、集落の神人(かみんちゅう)が
「防火の拝み」をする地域もあった。
かっては村の役人が各世帯のカマドの様子を
チェックしがてら、何か困って
いることはないか?と確認したそうだ。

いまでも神様が出かけているあいだに、集落の御嶽を
掃除する習慣がある。
昔は今以上に火事は怖いものだった。
現在では、魔除けというイメージが強いシーサーも、
元々は、火事を防ぐ
「火返し(ヒーゲーシ)」の意味で作られた。

沖縄県島尻郡にある「富盛のシーサー」が沖縄では
最も古いとされている。
このシーサーが置いた後は、それまで頻繁に起こっていた
火事がピタリと無くなったと伝えられている。

宮古島では、ほとんど消防車が走っているのを見ない。
一昨年の火災発生件数は11件だそうだ。
畑に火を入れて、その火が風にあおられ延焼
することが多い。
昔は、カマドを使っていたこともあり、また、
かやぶきの家が多かった。
やはり火事は、今以上に恐れられていたのだろう。


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コメント一覧

kijimuna
子供の頃、「火の用心、マッチ一本火事の元」
夜になると聞こえてくる声がありました。
ダイバー
関東の落語に、新築祝いに出かけたおっちょこちょいの甥っ子が台所の柱の節穴を見つけて「火の用心」の祈願札で穴を隠す名案話を間違えて、庭の牛の肛門の穴に貼って「屁の用心」という「落ち」になる話があります。関東の明日は乾燥注意報が出るそうです。火の元にはお互い注意しましょう☺
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