沖縄地方を覆っている。
過ぎた夏が、再び戻ってきたかのような気候。
沖縄には、夏が二回訪れる。
旧暦の十月(新暦の11月初旬頃)にやってくる
二回目の夏を「小夏」
「十月ナチグワァ」または「戻り夏」と呼んでいる。
この時期に本土から沖縄にやってきた人は
「沖縄は一年中夏」だと勘違い
してしまいそうな気候である。
数日続いた後に強い北風が再び吹き荒れる。
本土でも「小春日和」と呼ぶ日があるのと同じで、
本土より気温が高く少し長く続くのが
「十月小夏」である。
沖縄に来た頃は、この気候に驚いたが、長くいると、
その後に気圧の差が大きな北風が吹くことを知って
いるので、そちらの方が気がかりだ。
制服の衣替えは11月で、すれ違う学生や警察官の
姿が暑苦しい。
夏に冬服を着て歩いているようなもの。
先月の終わりごろに引っ張り出した上着も
しばらくは必要ない。
後ひと月と数日で一年が終わるだなんて、早いねぇ~
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