たった一人で降り立ったところは、ジョージア州の
アトランタだった。言葉の通じない国にきて、
入国審査の前に立ち緊張していた。
自分の順番がきて税関職員の前に立ったとき驚いた。
なんと前にいるのはカボチャだった。
その日は10月31日で、ハロウィン!
税関を抜けると、仮想をしている人だらけ。
カボチャは緑黄色野菜であるが、カボチャといえば
緑色を思い浮かべるだろう。
アメリカや沖縄ではカボチャは黄色が定番だ。
沖縄では本土向けに出荷するカボチャを
栽培するようになって、あの緑色のカボチャ
になったが、もともと沖縄で栽培されるカボチャは
オー・ランタンの黄色いカボチャだった。
方言で「なんこう」と言う。
大きさも半端なく中身をくりぬけば子供が
スッポリと入る大きさのものもある。
もちろん食用ではあるが、年寄りたちは好んでは食べない。
おおあじで水っぽく、カボチャというよりスイカに
近い食べ物。
煮物にしていただくが、それほど美味しいものではない。
年寄りが嫌うのには、もう一つ原因がある。
もともとは牛の餌として栽培されていたそうだ。
オバァからもよくもらった。「牛の餌を食べるか?」
といって渡される。
最近ではハロウィンの飾り物に使われるようだ。
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