この宮古島でも戦前、戦後まで水田が広がって
いたそうだ。十数年前の統計資料では、沖縄の米の
自給自足率は、わずか3%であった。
おそらく今ではもっと下がっているだろう。
沖縄が本土復帰にむけて懸念されたことの一つが
「お米」だったといわれている。
本土ではお米の品種によって収穫時期は異なるが
おおむね8月~11月にかけて収穫される。
沖縄は亜熱帯気候なので、年に2回お米が収穫できる。
実際3回収穫することも可能であるという。
復帰して沖縄のお米が本土に流通すれば、
本土の農家が干上がってしまう。
それでは困るので、サトウキビを推奨し、国が
買い上げようということになったとか。
当時はお米の品種もよくなかった。
タイ米のようなお米だったが、
現在の「島米」は最高のブランドである。
最近では金武町などを除いて、伊平屋島、渡嘉敷島、
久米島、西表島など
島での生産率が高まってきている。
しかし、宮古島では水が硬水であるのが原因なのか、
島米を買ってきても本土からお米を取り寄せても、
あまり美味しくない。
本土に行っていつも驚くのは、やはりお米の美味しさだ。
