遊びに来られる人の中には、沖縄に住んでいる私たちより、沖縄に
詳しい人がおられる。「カンゼーク」という言葉をはじめて聞いた。
「カンゼーク」とは金細工の方言。なるほど、金細工の方言だと
言うのはわかるが、沖縄の伝統工芸で、そのようなものがあるのは
知らなかった。
調べてみると、那覇の遊女たちが身につけていた銀の指輪が始まり
らしい。貝やサンゴでアクセサリーを作っている人はたくさん
知っているけれど伝統工芸で銀の指輪を代々専門に作っている人が
いるそうだ。又吉健次郎さんと言う方で、琉球王朝の時代から
400年続いているらしい。
残念ながら宮古島では売っていない。
宮古島どころか沖縄本島でも、この又吉さんの工房へいかないと
買えないそうだ。400百年前といえば本土ではチョンマゲ!時代劇を
見ていても指輪をつけている役者なんてみない。その時代に沖縄の
女性が指輪をしていたなんて、沖縄の方がファッションの最先端を
いっていたわけだ。アクセサリーなどには興味はないけれど、
400年も続いている銀細工の指輪には魅かれる。次に沖縄へ行く
機会があれば、ぜひ工房を見学してみたい。
