1900年からオリンピックでも綱引きの種目が
あったそうだ。綱引きの発祥は、確か中国。
沖縄でも那覇祭で大綱引きが行われる。
那覇大綱引きは、10月。
宮古島では7月に宮古祭りのフィナーレで大綱引きが
おこなわれる。
沖縄では本来旧暦の6月に、厄払いとして綱引きが行われる。
6月は収穫祭、稲穂を神仏に捧げて豊作を土地の神様に
感謝する。綱引きの綱は龍神。又は蛇だと伝えられていて、
綱の一部を持ち帰ると1年間の無病息災でいられるという
言い伝えもある。
綱も独特と形をしていて、東が男綱で西が女綱。
この2本の綱を重ねるところから始まり、西が勝と「豊作」
東が勝と「大漁」どちらが勝っても「安泰」でおめでたい
事に変わりはない。
綱引きが始まると、当然、どちらかが弾かれてしまう。
そのタイミングを見計らい、西が優勢だと見物人が東の方へと
手助けに行く。東の方が強くなれば、今度は西の方の人が
行くので、なかなか勝負がつかない。
ほどほど疲れてきたところで勝負が決まる。
私は人の多いところが苦手なので、もう20年以上、
綱引きを見に行ったことがない。
しかし、翌日の新聞の一面は「東の勝ち!今年は大漁!」
(西は豊作)と大きく出るので、やっぱりこの島は平和だ。
