出すのか?」と思われた。宮古島に来た当初、
まだ馬で荷を引くオジィをよく見かけたし、
車を運転していても邪魔だと感じたことは
なかった。小遣いを貯めて、馬を買い、馬車を
引かせて目的地に到着するまでサンシンでも
奏でるのが夢でもあった。
宮古島では「世界最先端の試み」と名をうって、
E3の製造施設がある。E3とはバイオエタノール3%
混合ガソリンのこと。環境にやさしく、温暖化を
食い止める可能性があるという。バイオエタノールは、
サトウキビやトウモロコシなどが原料となり
未来に向けたエネルギーと賞賛されているが、
コスト面での問題もあり難しいそうだ。
自然原料の有効活用と言われているが、ややこしい
機械設備がなければ作ることも出来ない。たとえ
バイオ燃料を使用したところで排ガスは減らすことは
出来ても無くすことは無理。日夜、バイオ研究に
努力されている方には大変失礼なことだけれど、
わざわざそんなややこしい機械をこんな南の島に
作って金をかけてどうするの?
馬や牛ならそのまま草を食べて歩いてくれる。
屁をしたところでたかが知れているではないか。
ある先生は、牛や馬、家畜のゲップも温暖化を
加速させていると言う。
排気ガスと家畜のゲップを比べる先生と、納得
いくまでとことん話し合いたいくらいだ。
宮古では、昔の風景と言う写真展がおこなわれ、
そこに映っている写真の多くに馬が出て
くる。ほんの30年ばかり昔に戻った生活をすればいい。
その人たちはよみがえってこないが、昔の風は
よみがえってくるはずだ。
私の熱い思いに、今は馬を飼うことに反対されない。
当面の問題は厩舎の設備が課題だ。
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