うんたま森のキジムナー

ヨモギ

スーパーで、ヨモギが売られていたので、
何気なく手に取ると隣にいたオバサンに
「そんなのを買う人がいるわけ。」と
言われたことがある。
買うつもりはなかった。
どうして手に取ったか今でもわからない。

昔は医者にもめったにかかれず、薬も今のように
ふんだんになかった時代には、ヨモギは貴重な
薬草であったとオバァがよく言っていた。

夏の暑い日が続き、子供の顔色がすぐれなかったり
すると、庭からヨモギを採ってきて、それを刻んで
すり鉢ですり、布巾でしぼった青汁を湯飲み茶わん
の半分くらい飲ませたそうだ。

風邪をひいてオバァをむかえに行ったとき、
一度飲まされた。
まぁ、なんとも言えない苦みと匂いに風邪も
吹っ飛びそうな気がした。
今でもこの特有な香りが料理に使われている。
魚汁や匂いの強いヤギ汁の匂い消し。

ヨモギのことを沖縄方言でフーチバーという。
沖縄の代表的な料理に、フーチバージューシーがある。
スーパーの総菜売り場にいけば必ず売られている。
何かにつけて、料理に使われるヨモギであるが、
長く沖縄に住んでいてもあまり好きにはなれない。


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コメント一覧

きじむな
前日は夏日の気温が26度で翌日は17度。
一日の気温差が10度近くなりました。
冬になりました。
ダイバー
私達が子供の頃は、田んぼの脇や畦道、学校の行き帰り、何処を歩いても道端にはヨモギがふさふさと生えていました☺ 万病、特にお腹を壊したときは最高のお薬でした✌ 仄かな香りと苦味の草餅は先人の知恵の塊でしたが、最近はヨモギも身近な存在では無いようですね😅
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