年末の30日のセリが最後で初セリは、
明けて4日。元々、漁師達は旧正月が正月で、
新暦の正月など関係なく海に出ていたが
本土から家族、親族が帰ってくるので、本土と
同じように正月をするようになった。
4日の初セリは高値がつく。この高値を
「お年玉」と呼んでいる。宮古島では祝い事に
刺身はかかせない一品!5日には成人式。
年末の大晦日から三が日の4日間、まったく
水揚げがないので、どの仲買人だって
魚が足りない。おまけに今年は正月のあいだ、
大荒れの天気となり3日の日に
やっと海に出られるようになったくらいだ。
初セリはどの魚も高値がついた。
仲買人の一人が「お年玉をつけてやったからよ」
と恩着せがましく言ってきた。
別に魚のセリ値に上乗せされているわけではない。
セリだから、他の仲買人との探り合いで、高値を
付けなければ、セリ落とせないのが現状。
市場があった頃は市場の古くからの仲買人たちは、
どれだけ水揚げが多くても、自分の落としたい魚の
値段より約1割の上乗せを書いてくれた。
市場の仲買人がいなくなってからは、そんな習慣は
なくなってしまった。
昨年は正月の天候が良く、初セリの値段もいつもと
変わらぬような値段。今年は水揚げが少なくて、
高値を付けなければ、とてもセリ落とせない。
とは言え・・・年々、初セリも活気がなくなって
いくようで、さみしいもんだ。
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