夜明け前からしきりにイソヒヨドリの鳴き声が聴こえてくる。
澄んだ水笛のような高く清らかな鳴き声。
港で出航準備をしていても、どこからかイソヒヨドリの鳴き声が
聴こえてくる。
磯や岩場に多く生息し、外見がヒヨドリに似ていることから
「イソヒヨドリ」よいう和名がつけられている。
アフリカからユーラシア大陸、インドネシア、ニューギニアまで
広く分布しているそうだ。世界的には標高2000m〜4000mの高山の
岩石地帯に生息する鳥であるという。
本土では磯や港など海岸周辺が主な生息地域であったが、
1980年頃から内陸部の地方都市で繁殖が確認されるようになり、
2000年代に入ってその数は増加しているという。
2019年以降近畿や大都市圏で見かけることも珍しくなく
住宅地やビルの間を飛び回る姿も見かけられるそうだ。
鱗のような模様があり、オスは青い色をしていることから
幸せの青い鳥と呼ばれている。人懐っこくて餌をくれる人の顔を覚える。
いつだったかゴミ収集車の人が餌をあげたことから、
毎日、同じ場所でゴミ収集車を待つイソヒヨドリのことが話題になっていた。
そう、朝からしきりにイソヒヨドリの鳴き声がして、
そして港でもうるさいくらいイソヒヨドリの鳴き声がしていた。
イソヒヨドリが鳴くのは春〜秋にかけて求愛と繁殖のために
鳴くといわれているが、もう一つ、イソヒヨドリは雨を知らせてくれている。
青空が広がっていて、雨の予報はないが、おそらく数時間後に雨が降る。
確率はほぼ100%である。