うんたま森のキジムナー

次男

日本全国、どこの地域でも、家督を継ぐのは長男。
沖縄では、長男に嫁ぐ女性は、大変だから
「長男だけには嫁に出すな。」と言う親もいる。

沖縄では、長男は名前で呼ばれるが、次男は
「ジナン」と呼ばれる。
私がこの島で「ジナン」と呼ぶ人が4人いる。
次男はいわば、長男の補欠であって、長男に万が一、
何か不幸が起こったとき次男がくりあがる。

次男の位置づけは、家族にとって大切なポジションである。
次男は「ジナン」と呼ばれ、次男以降、三男からは、
名前で呼ばれることをみても、次男という存在は大きい。

この呼び方に、最初は戸惑った。
もし、同じ場所で、例えば、飲み会などで次男が二人
いたらどうしよう?「ジナン」と呼べば、当然二人が返事
するわけだから、ややこしいのではないか?
しかし、そんな心配は無用で、今まで、この呼び方で
困ったことは一度もない。

島では、同じ名字の人が数人集まることは普通で、
同性同名の人が重なることだって珍しいことでは
ないのだ。当人にとっては、「ジナン」と呼ばれることに
対して、どう思っているかはわからない。
おそらく、それが当たり前だと納得しているのだろう。


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