トゥリバーに向けて船を走らせているとき
戸口の浜の前で、ふと空を見上げるとタカが大きな
羽根を広げてすぐ近くを飛んでいた。
数日前から、サシバの渡りがあり、ついこのあいだ
数百羽のサシバが確認されたばかり。
サシバはタカの部類の中でも小さい。
戸口の浜の前で見かけたタカは1m以上もの羽根を
広げており、その模様は鮮やかですぐに
カンムリワシであることがわかった。
鳥に詳しい人なら
「それはありえない、きっと見間違いだ。」と言うだろう。
そもそもカンムリワシは八重山が北限であることが
知られている。生息数も少なく絶滅危惧種であり
特別天然記念物に指定されている。
カンムリワシは西表島が有名であるが1988年から調査が
行われており2006年の調査では石垣島で78羽
西表島で58羽 2016年の調査では石垣島で110羽
西表島で78羽が確認されており、
石垣島での生息数の方が多い。
「サシバと見間違ったのだろう。」と言われるだろうが、
そもそもサシバとカンムリワシは
大きさも模様も一目で違いがわかる。
カンムリワシも1988年に写真家の宮崎学さんが西表島で
巣を発見するまで、台湾から渡ってきていると
いわれていたほどだ。
宮古列島に生息しているのか、石垣島から飛んで
きたのかはわからないが、確かにカンムリワシがすぐ
船の上を飛んでいた。
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