沖縄の暦に書かれてある。「ウマチー」とは、
「お祭り」が転じてこう呼ばれている。
今は、行うところもほとんどなく、昔は集落ごとに、
作物の豊穣祈願、感謝、繁栄を祈願したそうだ。
暦に書かれてあって気になることは、オバァ達に
聞くが知らない人の方が多くなっている。
「ウマチー」の日は、針仕事や畑仕事が
禁じられていた。(昔)
ウマチーには神々がニライカナイから各集落の御嶽に
集まってくるとされていたので、
いつ、どこで、見えない神様を針で刺して縫い付けて
しまうかも知れない。大事な神様の会議中に
人間が、うるさくすると邪魔になる。
それらを避けるため。
こうしたことを「物忌み(ものいみ)」というそうだ。
この時期は「風回り」
(突然の突風が吹き荒れる)の時期。
時計回りの穏やかな風から半時計回りの強い風に
変化する漁師も恐れる風。
物忌みは「こんな時期に海や畑にいては危険」を
知らせるという。
全国の神々が集まる出雲大社は、
10月を「神在月(かみありつき)」という。
出雲でも、沖縄の風回りと同じように、この時期
台風並みの低気圧で海が荒れる。
その風のことを「お忌荒れ」と呼ぶそうだ。
神様が来ると荒れるというのは沖縄も出雲も共通している。
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