うんたま森のキジムナー

ウマチー

旧暦の2月15日は「二月ウマチー」と、
沖縄の暦に書かれてある。「ウマチー」とは、
「お祭り」が転じてこう呼ばれている。

今は、行うところもほとんどなく、昔は集落ごとに、
作物の豊穣祈願、感謝、繁栄を祈願したそうだ。
暦に書かれてあって気になることは、オバァ達に
聞くが知らない人の方が多くなっている。

「ウマチー」の日は、針仕事や畑仕事が
禁じられていた。(昔)
ウマチーには神々がニライカナイから各集落の御嶽に
集まってくるとされていたので、
いつ、どこで、見えない神様を針で刺して縫い付けて
しまうかも知れない。大事な神様の会議中に
人間が、うるさくすると邪魔になる。
それらを避けるため。
こうしたことを「物忌み(ものいみ)」というそうだ。

この時期は「風回り」
(突然の突風が吹き荒れる)の時期。
時計回りの穏やかな風から半時計回りの強い風に
変化する漁師も恐れる風。
物忌みは「こんな時期に海や畑にいては危険」を
知らせるという。

全国の神々が集まる出雲大社は、
10月を「神在月(かみありつき)」という。
出雲でも、沖縄の風回りと同じように、この時期
台風並みの低気圧で海が荒れる。
その風のことを「お忌荒れ」と呼ぶそうだ。
神様が来ると荒れるというのは沖縄も出雲も共通している。


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コメント一覧

ダイバー
「古事記」や「日本書紀」には古代の歴史的事実が記述されていると一部の研究者が様々な見解を提示しているもののなかなか定説とはならず、異論も多い。出雲大社への全国の神々の参集神話も、何らかの歴史上の事実が背景にあるとの説も有るが、その土地特有の気候や風土が神話に昇華されている筈・・とは思っています。色々と自由に想像することも歴史の楽しみ方かも知れません。
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