うんたま森のキジムナー

こんな小さな島の中でも、住む地域や過ごした
時代によって食べてきたものは違ってくる。
言葉(方言)も畑をはさんで、こっちとあっち
では単語・発音までかわってしまうのだから。
車の修理が出来たと言うので、車を取りに
行くと「今、鳥を炊いているから食べて
いかないか」と誘われた。宮古島では、
食事=酒となるので断った。

外ではドラム缶を半分に切った手製のカマドの
上に大きな鍋が乗っていて(50人前は一度に作れる)
その中にまるまる羽根をむしり取られたダチョウの
足が天にむかって飛び出しているのが見えた。
人間一人くらいなら背中に乗せて走り
まわれるほど大きなダチョウが鍋の中で
グツグツと炊かれているのを見て驚いた。

その話を漁師仲間の友人にすると、
「ダチョウだったらいいさぁ、俺なんてこのあいだ
アオダイショウ喰わされたさぁ」と言うではないか。
「イラブー(海ヘビ)と思って食べていたら、
アオダイショウだった。だまされた!」
どちらも同じようなものだと思うが、
アイツとは出身が違うから食べるものも違うと
聞いて、こんな小さな島なのにとあらためて思った。

ちなみに彼の子供の頃の大好物は、
アブラゼミだったそうだ。
「あのこうばしい臭いと味は、
ばっしらいん(忘れられない)さぁ」と言っていた。


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