遊びに行っているようだ。先生も生徒も小さな島なので、
一度は会ったことのある人、それに地元の人なら親戚や
友達つながりの人が多いのだろう。
午後の教習に行くと高校生達がバイクの免許や車の免許
を取りにやってくる。教習車が割り当てられると、それはまるで
試験の発表を見にきた学生達のよう。
「ヤダァー あの先生うるさいもん!」
「ヤッターッ!やさしい先生だ。」
教習の先生が来ると生徒達の事を名前で呼ぶ。
「あかね(名前)お前よぉ、今日受からなければ、
どうするわけぇ」「先生が落とすわけさぁ」とても先生と生徒の
会話とは思えないが温かさが伝わってくる。
予約を取ろうと順番を待っていると前の女子高生が振り向きざまに
「オジサン、見た!見たでしょ!」
(私は本土出身、ナイチャーで、この中ではよそ者)
急にあらぬ疑いをかけられビックリした。
「ぜ~たい、オジサン見たさぁ」「何を言うてるんや!」と
聞くと「写真を見たでしょ」と財布か手帳のようなものを
見せてくる。
よく話を聞くと中に好きな男の子の写真が入っているそうだ。
それを後ろから見たと誤解を受けている。「見えていないよ」と言うと
女子高生の間には好きな人の写真を入れて置いて誰にも見られ
なければ、付き合えるという噂が広まっているらしい。
「もし、付き合えなかったら、オジサンのせいだからね」と言われた。
あほらしい・・・・ どこにでもある都市?田舎伝説や!
痴漢と間違われたのかと思いヒヤッ!とした。
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