葉タバコの種まきが始まったと新聞の一面に載っていた。
順調にいけば、発芽した苗は12月中旬に、
鉢上げなどを経て、来年1月10日頃に畑への植え付けが始まる。
宮古地区の葉タバコ実績は収穫量393トン、
販売額は7億9800万円だそうだ。
沖縄県の葉タバコは全国4位。
農業の中でも葉タバコというマイナーなイメージがあるが、
北は青森から南は沖縄まで全国至るところで生産されている作物。
注目すべきは、その年の作付前に買取価格が決定し、全量買い上げ制度など
独自の契約栽培方式をとっていること。
その年の天候や生産量などによって、価格が大きく左右されがちな他の
農作物にはない特長である。
葉タバコをやっている友達、モズクをやっている友達がいる。
お互いを「海彦、山彦」と呼び合うくらい、この二人も仲がいい。
モズクと葉タバコは種付けの時期、植え付けの時期、そして収穫の
時期が重なり、海か陸かの違いはあるがよく似ている。
働くのは一年のうちの半分で約6ヶ月。
収入も同じくらいだとか。
モズクは漁業で申請すれば誰でも出来るが葉タバコは
生産組合に入ることが難しい。
そして煙草は減反が著しく進んでいるという。
冬を乗り越えて来年の春には島のあちこちで煙草の花が咲くだろう。