ムーチー(餅)が売られていた。
沖縄では旧暦の12月8日に各家庭でムーチーを
こしらえて、食べる習慣がある。
最近では消費をうながしているのか旧暦の行事を
新暦でもすることが多くなった。
本来は旧暦の12月8日、来年2019年の1月13日が
ムーチーである。
各家庭でムーチーを手作りし、出来立てを神仏に供えて、
家庭の健康を祈願する。
「鬼餅」と書いて「ムーチー」ただの餅ではないのだ。
モチ米を蒸して、杵でついてつくる餅ではなく、
餅粉を練って作るのが特徴。よくこねた餅粉の餅を
月桃(サニン)の葉で包んで蒸して作る。
蒸した後の湯を裏戸や門に撒いて厄を祓う。
湯が冷めないウチに「鬼はいないか!」と昔は
いながらまいたそうだ。
最近では、家庭で作るという習慣は絶滅したようだ。
市場やスーパーで売られているものを買い、
年の数だけ食べる。小さな子供のいる家庭では、子供の年の
数だけヒモでつないだムーチーを天井は壁から
吊るす習慣がある。(あった・・・)
このムーチーの日は、沖縄で、その年の一番の寒さが
やってくる日と知られ、その寒波を
「ムーチービーサー」と呼んでいる。
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