熱帯アジア原産でウリ科の一年生の植物。
夏野菜として沖縄ではゴーヤと並んで重要な食材である。
初めていただいたとき「これナニ?」と聞いてしまった。
「ヤマトではヘチマというさぁね」
「ヘチマ…?」
小学生くらいまで、銭湯に通っていた。
お風呂セットの洗面器の中にヘチマが入っていた。
アカスリに使うようなものが食べられるとは
思えなかった。
ヘチマは雌雄同株で、花は鮮やかな黄色。
熟した果実、繊維が多くアカスリなどに利用される。
ヘチマ水にはサポニンや硝酸カリウムを含み、
化粧水としても使われる。
水分が多く、成分はわずかにミネラルを含む。
ヘチマ料理の代表的なものに
ナーベラーウンブシー(煮物)がある。
ヘチマの皮をむいて厚めに切り、油で炒め、
豆腐をくわえて味噌と削り節を入れて煮ると、
ほんのりした甘味とトロっとした口あたりが
夏の暑さを緩和する。
他にもおひたしや味噌汁の具にも使われる。
そろそろスーパーに並ぶ頃だ。
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