沖縄には、正月(旧暦)の2日から13日にかけて、家族一人一人の干支にあたる日に、
1年間の健康祈願をする習わしがある。
沖縄のカレンダーを見ればわかりやすいが「日」にも、子、丑、寅・・・・など
十二支の干支がある。
昔の時計は数字ではなく干支を使っていた。
午前0時を九つ=子の刻として時の鐘を9つ鳴らし、それから2時間ごとに
8つ=丑=2時、7つ=寅=4時といった具合。
方角にも干支が使われていた。真北=子、右回りに丑、寅。
日にちも同じように旧暦は干支で日にちが書いてある。
ということで、旧正月の2日から13日にかけて家族一人一人の干支にあたる日に
健康祈願、お祝いをする。この祝いのことを「マドゥ・トゥシビー」という。
そして沖縄では本土の厄と違って「生まれ年が厄年」
自分の生まれ年と同じ干支の年が厄年とされている。
この厄年のことを「トゥシビー」という。
沖縄での厄年は厄を祓うために盛大にお祝いするのが習わしである。
沖縄ではよく今でも写真館を見かける。
写真館の前には家族写真や成人式の写真、お見合い写真や結婚式、
生まれた赤ちゃんの写真が飾られている。
その写真の中に着飾った13歳の女の子の写真がある。
これは13歳祝いの写真で女の子は最初に回ってきた干支の年が最初の厄年で、
お祝いをする。数え13歳になると女の子は盛大に13祝いをするのが
習わしである。
昔は男子の成人儀礼を「元服」といい、数え15歳に元服の儀が
行われていたとか。