どこかに、そんな事が書かれてあった。
沖縄であろうが本土であろうが、子供を慈しむことに
差はない。
差があるとするなら、大人向けの新作歌謡にまじって、
新しい子守歌が作られている。
沖縄に、古謝美佐子という唄者(ウタシャー)がいる。
1997年に発表された「童神」という唄は、今も子守歌
として唄いつがれている。
「童神」(わらびがみ)とは、幼児にあてられた言。
まだ物心がつかない赤ん坊は、神に一番近く
「人と神の中間」にいると考えられている。
産まれて名前が付けられたときに祝う「ナーフィー祝い」
「七五三」そして女は「13祝い
現代のような医療が充分でなかった時代、大人へと
成長出来なった子供が多かったそうだ。
本当に生きることができるのかどうか、まるで不明の存在でも
あった我が子。
「童神」「ワラビ・カミ」という言葉には、お腹を
いためた母親からの、計り知れない
思いがこの唄に込められている。
歌詞は「天からの恵みを受け、この世に生を受けた私の子。
私が守り育てる。イラヨー、いとしい私の子。
泣いちゃダメよ、ヘイヨー。
太陽の光を受けて、どうか良い子に育つことを。」
ビールを片手にサンシンを引きながら練習するが、
なかなか上達しないなぁ~
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