上野・東京国立博物館
仏像展に行ってきました。
一木オールスター、146体 東京に結集という名の通り
大迫力の展示でした。
仏像好きも結集ということで、大変な混雑でした。
仏教を信仰した国の中で、日本ほど木で仏像を作ることにこだわった国は
ありません。
国宝「菩薩半跏像」(伝如意輪観音)宝菩提院願徳寺 ・・展示終了
国宝「十一面観音菩薩立像」向源時 ・・展示中
開催前からとても話題になっていた仏像です。
国宝になる仏像とは、大変美しく人を惹きつけます。
・菩薩半跏像、柔らかそうな肌 しなやかな指先は今にも動きだしそうです。
軽い天衣は複雑に交差していて衣の下から台座蓮弁の輪郭だけを示す様子が
みごとです。
・十一面観音菩薩立像(向源寺)、寺外初公開。
慈悲深い表情と腰を捻って立つ類まれなるお姿は現存する十一面観音のなかでも
白眉ともいえる像です。話には聞いていたものの こんなに美しいとは・・。
腕がすらりと長く、眉から鼻にかけてのラインがすぅとしています。
天衣が、風になびきたわむ様子は仏師の高度な技術がうかがえます。
何故か西洋彫刻を思い出してしまいました。
木喰と円空 江戸時代
全国を歩いて多数の仏像を造ったことで知られてます。
「みなの心をまるくまん丸にどこもかしこもまるくまん丸」と言った木喰。
ういんくしているような像もありどことなくほっこり気分にさせてくれます。
円空は仏を作るときに出た小さな木から小さな仏を作るなどエコの天才です。
☆「美の壺」で特集されてましたっ。
好きな仏像
・四天王立像 伝好目天 平安時代 島根・大寺薬師
見たものを書き留めるお姿がいい。由緒ある木を用いた可能性がある。
・宝誌和尚立像 平安時代 京都・西住寺
神通力のある中国の僧侶。武帝が画家に宝誌の姿を写させようとしたところ、
和尚は指で自分の顔の皮を剥ぎ、そこから十一面観音がお姿を現した。
肩から窮屈に狭まるのは、材が特別な霊木だったことを意味している。
後ろまで回ってみることができる展示でした。
音声ガイドは、市原悦子さん♪にほんむかしばなし気分で○。
仏像展混雑状況 11月16日 午前11時 入場まで20分待ち。中はほの暗く、息苦しいくらい。
本館では「猫」展があるので猫好きさん必見!
重要美術品「炬燵の娘と猫」歌川国政筆 ・・白猫がかわいいっ。
国芳の化け猫ちっく作品があって感涙
(12/6まで)
本館では「写楽」展が充実していましたょ。(12/6まで)