アラブの猫

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日々の暮らし。

雨の日の香り。

2024年10月30日 | アロマ

おはようございます。

 

 

雨の日に

退屈しのぎに

香り遊びをしていました。

 

これは匂い袋の手作りキットです。

香り原料9種の香りをじっくり確認します。

少しずつ混ぜ合わせ好みの香りを作ります。

 

9種の香り。

白檀(日本には天智天皇の時代に伝来したことが「日本書紀」に記されており

香料の他、仏像、扇子、数珠)に使用される。

丁字(胡椒と並ぶ代表的スパイスで、防腐剤や健胃剤、歯痛薬の代表的成分)

龍脳(龍脳樹より採取される白い鱗片状の結晶。薫香原料としては欠かせない)

桂皮(クスノキ科の樹皮、シナモンの香り)

大茴香(スパイスとして料理に多用され、

歯磨き粉や口腔清涼剤の香料にも用いられる)

山菜(中国南部の多年草の根茎、輪切りにして乾燥させて用いる。

芳香と防虫効果があり、衣服の虫除けとして使われる)

甘松(スイカズラ科の草本の根茎。香料として根が適し、

茎は生薬として沈静・健胃などに用いられる)

栂(マツ科の常緑高木、まろやかでほのかな森林の香り。

どの香料とも調和する)

 

好きな香りを選んで調合したら

袋にいれます。

時間を置き熟成されると、

それぞれの良さを引き立て合い、

優雅な香りになってゆきます。

 

匂い袋の歴史は古く、

奈良時代には「えび香」と呼ばれ正倉院にも残されています。

こちらは手作り薫物(練香)キットです。

パウダー状になった高原料に蜜を加え混ぜ玉にします。

沈香(東南アジア全域に産する丁字花科アキラリア属の樹木数種を原木とし、

その木質内に蓄積された樹脂)

白檀(インド万部産の良品質の心材を老山白檀と呼ぶ)

龍脳(香を焚いたときに最初に感じるのがこの香り)

丁字(フトモモ科の常緑高木の花蕾)

甘松(単独では芳香とは言い難く強い香りを放つ)

安息香(タイ・インドネシア産するエゴノキ科の安息香樹の樹脂)

薫陸(クンロクコウ類より分泌する樹脂が土中に埋没して生じた半化石状樹脂)

貝甲香(巻き貝の蓋。粉末にして調合香に用いるが保香剤として重要な役割を果たす)

麝香(ジャコウジカの分泌物、強心剤の原料として漢方薬として使われる)

炭粉(炭の粉。練香の場合、防かび・防腐の為にいれる)

一つ一つ香りを確かめながら混ぜるのは楽しいですね。

 

練香は、奈良時代に鑑真和上がさまざまな香薬と共に

伝えたとされています。

平安時代になると、

大宮人たちが独自に香りを調製し、

その優劣を競う「薫物合」が

さかんに行われたそうです。

 

 

和の香りの歴史は奥が深いです。

 

 

 

アロマワックスサシェを作りました。

みつろうを温め溶かし

ラベンダーオイルを入れ

ボタンの花を散らしました。

リボンをつけて

壁に飾ったり

クローゼットに置くと

よいですよ。

みつまたの花とレモングラス。

 

きょうは香りあそびをしてみました。

おつきあいくださりありがとうございます。

 

きょうもいい日になりますように。

 

10月29日 火曜日 雨

雨。

今日は林檎やみかんをカットしてお腹がすいたら食べるようにする。

たまにはフルーツでデトックス。

「沈香」のことを調べていました。

16世紀後半に、ルイス・フロイスという宣教師が来日し、

滞在中に見聞きしたことを記録に残しました。

銀葉の上に「小麦2,3粒ほどの沈香の小片」を置く聞香や

日本人の好む香りをはじめ、

貴人を訪問する際には手土産として

「上等の伽羅または沈香」が好まれることを期しています。

彼の目には、日本は沈香を愛でる国として映っていたようです。

17世紀の武士には、沈香は身だしなみを整える際にも必須でした。

「武士道というは死ぬことと見つけたり」で有名な

「葉隠れ」にも

「毎朝行水(し)月代(や)髪に香りをとめ」ることが

武士の嗜みとあるそうです。

日本男性の香り文化は教養でもあったそうです。

かっこいいですね。

いってらっしゃい。

 

はらまきつくってもらったワン。

いつもありがとワン。

たすかったワン。