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OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(3)

2020-04-19 14:01:59 | 金星
OLYMPUS E-PM2[1]と遊星號[2-3]用い、天体の直焦点撮影を試みたが、市販の三脚と微動雲台では、遊星號の鏡筒を安定に固定することは難しかった[12-13]。
そこで、遊星號の鏡筒を安定に保持するために、ポルタ経緯台[4-6]に取り付けることを試みた。
さらに、ポルタ経緯台に取り付けた遊星號で撮影した画像を、Lynkeos[10]を用いてスタック処理することで画質改善を試みた[14-15]。
今回の撮影対象は、金星[8]である。

(1)遊星號のポルタ経緯台への取り付け
遊星號にはカメラ三脚に取り付け可能な1/4インチネジ穴があるが、このままでは、ポルタ経緯台のビクセン規格[5-6]のアリミゾ[7,16-18]に取り付けできない。
そこで、次の部品を追加購入し、ポルタ経緯台に取り付けた。

・AstroStreet アリガタプレート 汎用スライドバー アリレール 18cm GP互換
・SMALLRIG 1/4インチネジ カメラ固定ネジ 2個セット 1/4インチノブ

尚、ポルタ経緯台は、中古のものを入手して使用した。
遊星號をポルタ経緯台に搭載した写真は、次の通りである。



(2)金星の撮影

2020-04-18 20:08 金星(等級:-4.5、視半径:16.0")[9]
OLYMPUS E-PM2, 遊星號 800mm F16[2]
Sモード、ISO200, 800mm x2(デジタルテレコン), F16, 1/320 sec, MF, 太陽光


2020-04-18 20:08 金星(等級:-4.5、視半径:16.0")[9]
OLYMPUS E-PM2, 遊星號 800mm F16[2]
Sモード、ISO200, 800mm x2(デジタルテレコン), F16, 1/320 sec, MF, 太陽光
※iPhotoでトリミング

・対物レンズ口径:50mm
・ドーズの分解能:2.32"[11]
・イメージセンサ分解能:1.93"相当[11]
(イメージセンサ画素ピッチ:3.74μm[11])

(3)Lynkeosを用いたスタック処理

 LynkeosのAnalyze画面(7枚の画像から5枚の画像が自動選択)


 Lynkeosのスタック処理画面

ここでは、スタック処理後の画像をそのまま保存した。(アンシャープマスク処理、Wavelet処理は未実施)
スタック処理後の画像は、次の通りである。


2020-04-18 20:08 金星(等級:-4.5、視半径:16.0")[9]
OLYMPUS E-PM2, 遊星號 800mm F16[2]
Sモード、ISO200, 800mm x2(デジタルテレコン), F16, 1/320 sec, MF, 太陽光
※同じ撮影条件で撮影した画像(jpeg)7枚から5枚の画像を使用してスタック処理実施

(4)まとめ
・遊星號をポルタ経緯台に取り付けることで、撮影時の振動に対する安定性が向上し、その取り扱いが容易になった。
・金星の複数の撮影画像(jpeg)について、Lynkeosを用い、デフォルト設定でのスタック処理を試みた。
・上記の試験的なスタック処理による画質改善効果を確認できた。

参考文献:
(1)OLYMPUS PEN mini E-PM2 主な仕様
(2)アメリカン!遊星號(三脚台座1/4雌ネジ付)
(3)スターライト・コーポレーション-Wikipedia
(4)経緯台式架台-Wikipedia
(5)ビクセン (企業)-Wikipedia
(6)ビクセン Vixen
(7)Vixen SP赤道儀のアリガタ改造
(8)金星-Wikipedia
(9)今日のほしぞら-国立天文台暦計算室
(10)Lynkeos home page
(11)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(12)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影-goo blog
(13)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(14)天体写真のスタック画像処理用フリーウエア-goo blog
(15)Mac OS X(10.6.8)環境でLynkeos-goo blog
(16)お手軽望遠鏡(遊星號)
(17)遊星號のマウントアリガタ化
(18)遊星號&SP赤道儀
コメント
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