OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカ[1-2]を用い、月[7]の直焦点撮影を試みた[3-6]。
今回は、静止画ではなく動画(1920x1080、29.97fps)を撮影した。
また、Windows環境において、RegiStax6[8-9]を用いて、撮影した動画のスタック処理、および、Wavelet処理[10-11]を試みた。
前記の試行において、撮影動画[12]のフォーマット変換や加工はフリーソフト[13]のFFmpeg[14-15]を用い、また、静止画のフォーマット変換はImageMagick[16-17]を用いた。
(1)画像処理概要
・mov→avi変換
OLYMPUS E-PM2の撮影動画は、movフォーマット[12]で記録されるので、そのままではRediStax6に読み込むことができない。
そこで、FFmpegを用い、RediStax6に読み込み可能なaviフォーマット[12]へ変換を行った。
前記のmov→avi変換と同時に、動画長のトリミングとstereo音声トラックの削除を行った。
使用した変換コマンド例は、次の通りである。
ffmpeg -ss <開始時間:秒> -y -i 入力ファイル.mov -t <動画長:秒> -an 出力ファイル.avi
具体的に設定した開始時間は、カメラの録画ボタンを押した後、カメラの揺れがおさまる5秒とした。
また、動画長は、RediStax6の処理時間を考慮し、5秒(150フレーム)に設定した。
・スタック処理、および、Wavelet処理
RegiStax6のスタック処理は、デフォルト設定で行った。
また、RegiStax6のWavelet処理では、基本的にデフォルト値(Linear、Gaussian、Layer1,5,6、Contrast/Brightness)を用いたが、ここでは、Layer2、3、4のPreview値は、それぞれスライダで70、50、30程度に設定した。
・bmp→jpeg変換
RegiStax6での処理後の画像は、bmpフォーマットで出力される。
bmpからjpegへのフォーマット変換には、ImageMagickを用いた。
変換コマンド例は、次の通りである。
magick convert 入力ファイル.bmp -quality 100 出力ファイル.jpg
(2)画像処理結果
入力動画(avi)
2020-04-25 19:17 月(月齢:2.4、視半径:15.0')[18]
OLYMPUS E-PM2, コルキットスピカ 420mm F10.5
Sモード, 420mm x2(デジタルテレコン), F10.5, 29.97fps, 自動
RegiStax6のAlign処理画面
RegiStax6のStack処理画面
スタック処理後の画像
RegiStax6のWavelet処理画面
スタック処理、および、Wavelet処理後の画像
・対物レンズ口径:40mm
・ドーズの分解能:2.90"[19]
・イメージセンサ分解能:3.68"相当[19]
(イメージセンサ画素ピッチ:3.74μm[19])
(3)画像評価・比較
RegiStax6でスタック処理のみ実施(拡大)
RegiStax6でスタック処理およびWavelet処理実施(拡大)
(4)まとめ
OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用い、月の動画による直焦点撮影を試みた。
また、撮影した動画についてRegiStax6を用いて、スタック処理、および、Wavelet処理を試行するとともに、その処理手順を確認した。
RegiStax6のWavelet処理パラメータの内容の理解は十分ではないが、今回撮影した月の動画入力において、RegiStax6の画像処理が、出力画像の画質向上に有効であることが確認できた。
参考文献:
(1)コルキットスピカ
(2)コルキットの楽しみ方
(3)OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影-goo blog
(4)OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(5)OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影(3)-goo blog
(6)OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影(4)-goo blog
(7)月-Wikipedia
(8)RegiStax6-Free image processing software
(9)RegiStax-Wikipedia
(10)ウェーブレット-Wikipedia
(11)ウェーブレット変換-Wikipedia
(12)動画-Wikipedia
(13)フリーソフトウェア-Wikipedia
(14)FFmpeg
(15)FFmpeg-Wikipedia
(16)ImageMagick-Convert, Edit, or Compose Bitmap Images
(17)ImageMagick-Wikipedia
(18)今日のほしぞら-国立天文台暦計算室
(19)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
今回は、静止画ではなく動画(1920x1080、29.97fps)を撮影した。
また、Windows環境において、RegiStax6[8-9]を用いて、撮影した動画のスタック処理、および、Wavelet処理[10-11]を試みた。
前記の試行において、撮影動画[12]のフォーマット変換や加工はフリーソフト[13]のFFmpeg[14-15]を用い、また、静止画のフォーマット変換はImageMagick[16-17]を用いた。
(1)画像処理概要
・mov→avi変換
OLYMPUS E-PM2の撮影動画は、movフォーマット[12]で記録されるので、そのままではRediStax6に読み込むことができない。
そこで、FFmpegを用い、RediStax6に読み込み可能なaviフォーマット[12]へ変換を行った。
前記のmov→avi変換と同時に、動画長のトリミングとstereo音声トラックの削除を行った。
使用した変換コマンド例は、次の通りである。
ffmpeg -ss <開始時間:秒> -y -i 入力ファイル.mov -t <動画長:秒> -an 出力ファイル.avi
具体的に設定した開始時間は、カメラの録画ボタンを押した後、カメラの揺れがおさまる5秒とした。
また、動画長は、RediStax6の処理時間を考慮し、5秒(150フレーム)に設定した。
・スタック処理、および、Wavelet処理
RegiStax6のスタック処理は、デフォルト設定で行った。
また、RegiStax6のWavelet処理では、基本的にデフォルト値(Linear、Gaussian、Layer1,5,6、Contrast/Brightness)を用いたが、ここでは、Layer2、3、4のPreview値は、それぞれスライダで70、50、30程度に設定した。
・bmp→jpeg変換
RegiStax6での処理後の画像は、bmpフォーマットで出力される。
bmpからjpegへのフォーマット変換には、ImageMagickを用いた。
変換コマンド例は、次の通りである。
magick convert 入力ファイル.bmp -quality 100 出力ファイル.jpg
(2)画像処理結果
入力動画(avi)
2020-04-25 19:17 月(月齢:2.4、視半径:15.0')[18]
OLYMPUS E-PM2, コルキットスピカ 420mm F10.5
Sモード, 420mm x2(デジタルテレコン), F10.5, 29.97fps, 自動
RegiStax6のAlign処理画面
RegiStax6のStack処理画面
スタック処理後の画像
RegiStax6のWavelet処理画面
スタック処理、および、Wavelet処理後の画像
・対物レンズ口径:40mm
・ドーズの分解能:2.90"[19]
・イメージセンサ分解能:3.68"相当[19]
(イメージセンサ画素ピッチ:3.74μm[19])
(3)画像評価・比較
RegiStax6でスタック処理のみ実施(拡大)
RegiStax6でスタック処理およびWavelet処理実施(拡大)
(4)まとめ
OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用い、月の動画による直焦点撮影を試みた。
また、撮影した動画についてRegiStax6を用いて、スタック処理、および、Wavelet処理を試行するとともに、その処理手順を確認した。
RegiStax6のWavelet処理パラメータの内容の理解は十分ではないが、今回撮影した月の動画入力において、RegiStax6の画像処理が、出力画像の画質向上に有効であることが確認できた。
参考文献:
(1)コルキットスピカ
(2)コルキットの楽しみ方
(3)OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影-goo blog
(4)OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(5)OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影(3)-goo blog
(6)OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影(4)-goo blog
(7)月-Wikipedia
(8)RegiStax6-Free image processing software
(9)RegiStax-Wikipedia
(10)ウェーブレット-Wikipedia
(11)ウェーブレット変換-Wikipedia
(12)動画-Wikipedia
(13)フリーソフトウェア-Wikipedia
(14)FFmpeg
(15)FFmpeg-Wikipedia
(16)ImageMagick-Convert, Edit, or Compose Bitmap Images
(17)ImageMagick-Wikipedia
(18)今日のほしぞら-国立天文台暦計算室
(19)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog