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MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(2)

2020-08-08 13:45:38 | 惑星
天体望遠鏡:MAK127SP[1-4]にイメージセンサSV305[5-8]を取り付けて、木星[9]、土星[10]、火星[11]の直焦点撮影を試みた[23]。

(1)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影概要
MAK127SPにイメージセンサSV305を取り付け、ポルタ経緯台に搭載し、木星、土星、火星の撮影を行った[23]。
SV305からの映像信号は、SharpCap3.2[12]を用い、WindowsノートPCに取り込んだ。
天体の望遠鏡の視野への導入は、付属のファインダ(レッド・ドット式)を用いてアライメントし、ノートPCの画面に天体が写ることを確認することで行った。
木星、土星、火星の撮影は、ノートPCの液晶画面を見ながらピントを合わせ、SharpCap3.2のキャプチャ機能を用いてaviファイルを取り込んだ。
撮影時間は、木星、土星、火星で、それぞれ約20秒(約600フレーム)である。
取り込んだaviファイルは、RegiStax6[13]を用いて、スタック処理、および、Wavelet処理を行った[14]。

(2)木星の撮影結果

2020-08-07 22:05 木星(等級:-2.7、視半径:23.4")[15]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 13.7ms, WB(B=235 G=100 R=131), 1920x1080, RGB24, 30fps
※RegiStax6でスタック処理、および、Wavelet処理実施
※望遠倍率:400倍


※ImageMagick[16]でトリミング


※RegiStax6でのWavelet処理パラメータ例

・対物レンズ口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[17]
・イメージセンサ分解能:0.80"相当[17]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[18])

(3)土星の撮影結果

2020-08-07 22:45 土星(等級:0.2、視半径:9.2")[15]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 54.7ms, WB(B=235 G=100 R=131), 1920x1080, RGB24, 30fps
※RegiStax6でスタック処理、および、Wavelet処理実施
※望遠倍率:400倍相当


※ImageMagickでトリミング


※RegiStax6でのWavelet処理パラメータ例

・対物レンズ口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"
・イメージセンサ分解能:0.80"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)

(4)火星の撮影結果

2020-08-08 00:54 火星(等級:-1.2、視半径:7.7")[15]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 4.1ms, WB(B=233 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps
※RegiStax6でスタック処理、および、Wavelet処理実施
※望遠倍率:400倍相当


※ImageMagickでトリミング


※RegiStax6でのWavelet処理パラメータ例

・対物レンズ口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"
・イメージセンサ分解能:0.80"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)

(5)まとめ
MAK127SPにSV305を取り付け、木星、土星、火星の直焦点撮影を行った。
木星の撮影結果では、木星の縞模様やガリレオ衛星[19-20]を確認できた。
土星の撮影結果では、カッシーニの間隙[21]を確認できた。
火星の撮影結果では、火星の模様や南極冠[22]を確認できた。
今回、使用したソフトShrapCap3.2、RegStax6の優れた機能に改めて感動した。
一方で、画像処理に用いたWavelet処理パラメータは、今回、画像を見ながら主観的に設定したが、そのパラメータが適切かどうか、あるいは、他により良いパラメータがあるかどうかは、依然として勉強不足でよくわからない。
この辺は、今後の課題である。

参考文献:
(1)Maksutov Cassegrains
(2)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(3)Sky-Watcher-Wikipedia
(4)Sky-Watcher Global Website
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)SVBONY
(9)木星-Wikipedia
(10)土星-Wikipedia
(11)火星-Wikipedia
(12)SharpCap
(13)RegiStax6
(14)RegiStax-Wikipedia
(15)今日のほしぞら
(16)ImageMagick
(17)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(18)IMX290NQV
(19)ガリレオ衛星-Wikipedia
(20)Galilean Moons of Jupiter
(21)カッシーニの間隙-Wikipedai
(22)極冠-Wikipedia
(23)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(24)新規購入したCMOSカメラで木星と土星を試写しました
(25)8月6日夜半、梅雨明けの火星
(26)”2500倍”で火星を覗いてみた

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2 コメント

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Re:直焦点撮影に関して (KIMUKAZU)
2020-08-09 12:55:13
新星空の友 様

コメント、ありがとうございます。
おかげさまで、梅雨の間に準備していた新たな機材を、ようやく試してみることができました。
お盆休みなので、これから都内のベランダで、じっくり夏の星空を楽しみたいと思います。
ご指摘いただいた貴重な動画コンポジットの手法や、Wavelet処理のノウハウは、今後(火星の大接近など)の撮影の参考にさせていただきます。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
返信する
直焦点撮影に関して (skystars2)
2020-08-09 09:49:04
新星空の友です。

イメージカメラによる試写結果、拝見しました。
いよい本格的に月・惑星動画撮影を開始したようですね。
私も今年の火星用にZWO社のASI290MCカメラを購入して、現在試写中です。(購入予定でなかったですが、思い切りました)
 手動式経緯台の動画撮影は短時間撮影してコマ数を増やしてコンポジットした方が良い画像になります。
RegiStax6のWaveLet処理は、「Dyadic」で「WaveLetsheme」の「Used Linked Wavelets」の2の所の調整で大体良い画像が得られます。1、3以降はまずさわる必要はありません。(私の実験から)
参考になればと思います。
益々のご活躍を願っています。
私のブログも引き続きご覧下さい。
よろしくお願いします。
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