都内で撮影した星空のRAW画像[5]をIRIS[8]でFITS画像に変換し、天文用FITS[4]画像処理ソフト:マカリ[1-3]を用いて、星の測光[6-7]を試みた。
(1)処理手順概要
・フォーマット変換:IRIS[8] RAW→FITS変換
・測光:マカリ[1-3]
・プラネタリウム:Stellarium-Web[9] 星の等級情報を参照
(2)測光の試行結果
・使用画像(RAW画像)
2021-07-11 21:44 東方向 夏の大三角[13]
OLYMPUS E-PL6, M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6 ⅡR
Mモード, ISO800, 14mm, f/3.5, 8sec, MF, AWB
・RAW→FITS変換
IRISの画面例
撮影したRAW画像(48bit=3x16bit)をIRISに読み込み、FITS画像として保存
・測光
マカリでの測光画面例
上記のFITS画像をマカリに読み込み、こと座[10]付近を切り抜き、測光に使用
読み込み方法:グレースケール画像、プレーン選択:第2プレーン(G)
測光モード:開口測光、自動モード
マカリでの測光結果
縦軸:Stellarium-Webで参照した星の等級、横軸(対数):マカリでの測光結果
青線は、ポグソンの式[7]の傾き(測光結果2桁変化に対する-5等級変化)
測光結果は、ポグソンの式にほぼ一致する結果となった
マカリのグラフ機能におけるベガの輝度と座標
ベガの輝度は飽和しておらず、ピークを確認できる
・Stellarium-Webでの等級
Vega:0.09等級
ζ1-lyra:4.38等級
β-lyra:3.55等級
HD174959:6.06等級
(3)まとめ
都内で撮影したRAW画像を用い、マカリで星の明るさ(等級)の測定を試みた。
また、その測定結果とStellarium-Webでの等級とを比較し、ポグソンの式にほぼ一致することが確認できた。
今回の試行を通じて、マカリでの測光手順概要(等級の測定には必ず比較星が必要になることなど)が把握することができた。
今後は、都内で撮影したRAW画像を用いて、新星等の測光を試みたい。
参考文献:
(1)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(2)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(3)PAOFITS
(4)FITS-Wikipedia
(5)RAW画像-Wikipedia
(6)測光 (天文)-Wikipedia
(7)等級 (天文)-Wikipedia
(8)IRIS
(9)Stellarium-Web
(10)こと座-Wikipedia
(11)マカリを用いた星の測光-goo blog
(12)マカリを用いた星の測光(2)-goo blog
(13)都内の星座(14)-goo blog
(1)処理手順概要
・フォーマット変換:IRIS[8] RAW→FITS変換
・測光:マカリ[1-3]
・プラネタリウム:Stellarium-Web[9] 星の等級情報を参照
(2)測光の試行結果
・使用画像(RAW画像)
2021-07-11 21:44 東方向 夏の大三角[13]
OLYMPUS E-PL6, M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6 ⅡR
Mモード, ISO800, 14mm, f/3.5, 8sec, MF, AWB
・RAW→FITS変換
IRISの画面例
撮影したRAW画像(48bit=3x16bit)をIRISに読み込み、FITS画像として保存
・測光
マカリでの測光画面例
上記のFITS画像をマカリに読み込み、こと座[10]付近を切り抜き、測光に使用
読み込み方法:グレースケール画像、プレーン選択:第2プレーン(G)
測光モード:開口測光、自動モード
マカリでの測光結果
縦軸:Stellarium-Webで参照した星の等級、横軸(対数):マカリでの測光結果
青線は、ポグソンの式[7]の傾き(測光結果2桁変化に対する-5等級変化)
測光結果は、ポグソンの式にほぼ一致する結果となった
マカリのグラフ機能におけるベガの輝度と座標
ベガの輝度は飽和しておらず、ピークを確認できる
・Stellarium-Webでの等級
Vega:0.09等級
ζ1-lyra:4.38等級
β-lyra:3.55等級
HD174959:6.06等級
(3)まとめ
都内で撮影したRAW画像を用い、マカリで星の明るさ(等級)の測定を試みた。
また、その測定結果とStellarium-Webでの等級とを比較し、ポグソンの式にほぼ一致することが確認できた。
今回の試行を通じて、マカリでの測光手順概要(等級の測定には必ず比較星が必要になることなど)が把握することができた。
今後は、都内で撮影したRAW画像を用いて、新星等の測光を試みたい。
参考文献:
(1)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(2)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(3)PAOFITS
(4)FITS-Wikipedia
(5)RAW画像-Wikipedia
(6)測光 (天文)-Wikipedia
(7)等級 (天文)-Wikipedia
(8)IRIS
(9)Stellarium-Web
(10)こと座-Wikipedia
(11)マカリを用いた星の測光-goo blog
(12)マカリを用いた星の測光(2)-goo blog
(13)都内の星座(14)-goo blog
光度測定の試行を拝見しました。
いよいよ光度測定の分野へ入りましたね。
私はステライメージ9ソフトを使って自動で彗星や新星の光度測定していますので、貴殿のソフトのことはよく判りません。
ステライメージ9でも基準星はステラナビゲータ11ソフトで調べた星の光度(小数点2桁まで)を手入力しています。最低4個以上の恒星(重星・変光星は基準星に使用しない)を使っています。
光度差が大きいと誤差大になります。目的星に近い恒星を基準星に選びます。
測定誤差を確認するため、判っている恒星の光度測定を数個実施しています。これで自分の測定誤差が判ります。私は例えば、誤差±0.2等と表示しています。私独自の誤差表示で他の人はやっていません。他の人の測定誤差はどれだけかは不明です。
光度測定で気を付けたいのは、目的星の直近に他の星がいて重なる場合です。ステライメージ9では除外する星を選択する機能を使って除外します。重星・変光星は基準星に使いません。
一度、カシオペア座新星を使って光度測定を試行してみたら良いと思います。まだ、7等台だと思います。
以上、光度測定に関して参考になればと思い書きました。
光度測定は地味ですが、面白みのある分野だと思います。彗星の光度測定にも使えます。
試行を繰り返して、ものにして頂けたらと思います。
益々のご活躍を祈っています。
いつもコメント、ありがとうございます。
新星の光度をきっかけに光度測定方法を調べた結果、国立天文台のサイトからマカリが、また、マカリの仕様から天文画像に用いられるFITSの理解が進みました。
さらに、今回の試行において、デジタルカメラの画像を、むしろ輝度データとして利用できることを、初めて経験できました。
ご指摘いただきました光度測定における基準星の選択、開口の調整、誤差の評価方法につきましては、今後の参考にさせていただきます。
これからも、手持ちの機材を活用し、都内のベランダにおける定点観察で、どのような結果が得られるかマイペースで挑戦してみたいと思います。
引き続き、ご指導よろしくお願いいたします。