ウルトラマンアーク
第5話「峠の海」は、SKIP星元市分所の所長である伴さんが、ストーリーの主役になっていましたね。前回が、リンさんを中心にしていましたから、これは当然の流れと言えるでしょう。
テレビに登場した恐竜博士こと牧野博士を見て、いつも以上にテンションが上がるユウマ。彼曰く、牧野博士は、子供達に恐竜や怪獣の生態を解かりやすく教えてくれ、想像力の大切さを説いてくれるヒーロー的な存在らしい。その牧野博士に対し、複雑そうな表情を浮かべたのが伴所長。どうやら、牧野博士は、伴所長が恐竜の研究をしていた頃の恩師らしい。恐竜モチーフの「爆竜戦隊アバレンジャー」でアバレッドに変身する伯亜凌駕を演じた西さんが、学生時代に、そっちの方面の研究をしていたって設定は、特撮ファンからすると、地味に嬉しいですね。
そんな伴所長は、たったの数日で出来た巨大な湖に怪獣が関わっているか、その調査で訪れた場所で、牧野博士と再会しました。伴所長だけじゃなく、牧野博士まで、何か、妙な雰囲気が出ているので、一体、この二人に何があったんだ、と首をかしげてしまいました。もしかしたら、私だけかも知れませんが、牧野博士は研究で結果を出すために非合法な手段を用いていて、それを伴所長は知ってしまったが故に、研究者の道を鎖されたのでは、と穿ってしまったくらいです。まぁ、違ったんですがね。
かつて、伴所長は、とある化石を牧野博士の下に持ち込み、ちゃんとした調査をすべきだ、と訴えるも、牧野博士は自分の経験と思い込みから、その可能性を一蹴してしまいました。その結果と言うのは酷かもしれませんが、怪獣の出現に対し、研究はいくらか後手に回ってしまった感は否めませんでした。才能ある伴所長の意見に耳を貸さなかった、それを牧野博士は、ずっと後悔しており、それを繰り返さないために、今、テレビに積極的に顔を出して、正しい情報を発信しているんでしょう。一方で、伴所長の方も、一回の却下で引き下がってしまった事を悔やみ、今では自分が納得できるまで、とことんやる、のスタンスを貫いていました。とどのつまり、似た者同士の恩師と生徒なんでしょう。
そんな研究バカな2人が存在を確信したのが、巨鯨水獣・リヴィジラ。鈍重そうな見た目ではあるものの、やはり、水中戦では無類の強さを発揮しました。アークと湖中で戦闘を繰り広げ、周りを白濁させ、超音波で相手の居場所を正確に把握した上で体当たりしてくる戦法は、中々にエグかったです。ただ、アークの方が、よほど、ぶっ飛んでました。まさか、バリアを八つ裂き光輪で三分割してスクリュー的なモノを工作し、回転で視界を良好にすると、リヴィジラの噴射穴に木を突っ込んで使用を封じてしまうとは・・・そして、リヴィジラが打つ手なしになるや、アークファイナライズでトドメ・・・・・・パないわぁ。
爆上戦隊ブンブンジャー
バクアゲ29「スパイとファミリー」、今回は「ちょっと、これいいのか?」と笑っていいのか迷うサブタイに「スパイ」と入っている通り、機密情報を扱うスパイを生業にしている射士郎に焦点を当てたストーリー展開になっていましたね。
射士郎が常槍から受けた二回目のスパイ仕事。今回の仕事内容は、とある反社会的な家へ潜入し、目当ての物を回収してくるってもの。情報の収集を欠かしていない射士郎なら、常槍が怪しい動きをしている事くらいは掴んでいそうだけど、今回の仕事を引き受けたのは、一度目の仕事で彼を騙していたからか? どうやら、射士郎は以前、常槍からの仕事で、地球に飛来したブンブンの情報を得るべく、大也の屋敷に潜入した事があるらしい。大也とブンブンが構築していたデジタルセキュリティを全て突破し、邸内への潜入に成功した射士郎だけど、最後の最後に、大也が仕込んでいた単純なワイヤートラップに引っ掛かってしまう。能力が優れている人間こそ、案外、そういうシンプルな罠に気付けないモノなんだろうな。
スパイとして見つかった以上、殺されても文句は言えない、と覚悟が出来ていた射士郎。けど、彼はこの時、まだ、大也の底抜けにお人好しの部分を知らなかったんだろう。自分の腕を買う、と正面切って言われちゃ、それまで、血腥い世界で汚い仕事もしてきた射士郎からしたら、思わず、大也の手を取ってしまうだろう。そんなこんなで、大也に雇われる事になったからこそ、射士郎は常槍に嘘の報告を行い、それが今、二回目の仕事を引き受ける事に繋がちまったのかね。そんな射士郎と、今回、なし崩し的に手を組む事になったのが、先斗とビュンディ。先斗らを囮にし、射士郎が潜入するのは、以前、未来を強引に娶ろうとした青里家。
先斗たちが囮をしてくれている間に、邸内へ潜入した射士郎が発見したモノ、それは、イターシャが苦魔獣を生み出すために使うキーだった。どうやら、青里父子は、今は亡き(?)キャノンボーグと黒い契約を結んでいたようだ。キャノンボーグが一体、何を考えていたのか、また、常槍が何故、この鍵が青里邸にあるのを知っていたのか、そこも気になるが、真っ先に片づけねばならないのは、ボクシング用のゴングから生み出されたゴンググルマー。相手の武器の使用を封じ、なおかつ、重い拳打を繰り出してくる先斗は苦戦するも、射士郎が作った一瞬のチャンスを確実に掴み、撃破に成功する。巨大化戦では、ウィングブンブンジャーロボ マリン&オフロードカスタムを卑劣な手段で破壊しようとするが、そうは問屋が卸さない。結局、パンチは敵にしっかりと当ててこそ、だ。
一方で、戦いの場に赴こうとしていたブンレッドたちの前に立ちはだかったのが、ディスレースにより、記憶を消された、ただの戦闘マシーンになってしまったマッドレックス。ゴンググルマーが倒された事で、今回の仕事は終了だ、と判断し、その場から去ろうとするが、彼を強敵であると同時にライバルとしても見ていたレッドの鋭い一撃が頭部に入り、記憶の蓋がわずかに開いた感じ。やはり、元に戻る可能性はあるな。射士郎も、イグニッションキーを常槍に渡し、ますます、きな臭さを感じているようだけど、大也の、悲鳴が聞こえたら、すぐに駆けつけるって基本スタンスは決して、変わったりしない。ただ、この一件に、恩人が絡んでいるとなったら、やっぱり、大也でも動揺するのかね。
仮面ライダーガヴ
第3話「ソーダパンチは罪な味」は、この『仮面ライダーガヴ』って作品が、ガヴのポップな見た目と比較して、ストーリーが思っていた以上に重い、と感じさせてくれるものでした。
自分がバケモノの端くれ、と自覚を持っているゆえに、人々の幸せを守るために同族であるグラニュートを倒す決意を持ち、助けた人間に怪物扱いされても、その悲しみを仮面の下に隠し、一つの場所に留まらないショウマ。そんなショウマは、またしても、空腹で倒れてしまう。個性もしくは種族的な特性なのか、と思っていたんだが、どうやら、ショウマ、初めて食べたお菓子の美味しさに、すっかりとドハマりして、お菓子ばかり食べていたらしい。そりゃ、栄養が偏って、倒れもするわ。これは、見ている子供、また、それなりの年齢が行っているファンへの注意喚起でもあるんだろうな。
偏食気味なショウマの日常に呆れた強面の男、筋元は彼に弁当を奢って食べさせてやりながら、お菓子は嬉しい事があった時、辛い事に直面して自分を励ましたい時に食べるもんだ、と説教をする。見た目と違って、思っていたよりも善人やん、このおっちゃん、と思ったんだが、まさか、ショウマの、文字通りに人間離れした怪力に着目し、空き巣を手伝わせるとは・・・ただ、ショウマを利用して金を得ようとしたのは、自分の欲を満たしたいからじゃなく、ダサいツッパリ方をしていた自分を拾い、仕事などの面倒を見てくれた社長のピンチを救いたいからだった。人の為なら悪事を働いて良いって訳じゃないにしろ、不器用な奴なんだな、とは感じた。
自分に優しくしてくれた筋元のやり方を間違っている、と正面から否定しながらも、彼を心配し、ショウマはゴチゾウの一体に、彼を尾行するよう頼んでおく。筋元に言われた通り、現実の辛さに負けそうになっている自分を励ますべく、ショウマはグミを口にし、その美味しさに救われる。そのグミは、ソーダ味。一方で、ゴチゾウは、キッチンカーから大金を盗み、これで恩人を助けられる、と幸せを覚えた筋元がグラニュートに捕まってしまう場面を目撃。その報告を受けたショウマは、すぐさま、キッチンカーを追走する。女性型のグラニュートもいるんだな、と思ってたんだが、怪人態の声は、野太いオッサン。どうやら、グラニュートってのは、本体が怪人で、アイテムの力で自分の好きな姿の人間になっているんだな。
攻撃を受ければ受けるほど、打撃力と手の棘が強化されていく特性持ちのボンに苦戦を強いられるガヴを救ったのは、ソーダ味のグミを食べた際の嬉しさで生まれたパンチングミゴチゾウ。これは、ザクザクチップスと違い、フォームチェンジではなく、基本フォームであるポッピングミの能力を強化するタイプらしい。強化されたのは、当然、パンチ力。炭酸のように衝撃が弾けるパンチに追い詰められるボンに、ガヴから突き付けられる、いつもの二択。まぁ、闇菓子の魅力に抗えるグラニュートなんかいない訳で、今回も、ガヴは同族殺しの罪を背負う事に。助けた筋元に悪い事をしないよう、釘を刺し、その場から去ったガヴを呼び止めたのは、母の仇を追い続けているフリーライターである絆斗。世間からバケモノ扱いされているガヴを、絆斗だけが人間なのか、と考えているのが、妙に良いですよね・・・しかし、個人的に、やはり、気になるのは、絆斗の母を襲ったグラニュート。コイツは何者なのか。ショウマの暴走態なのか、それとも、絆斗の恩人でもある塩谷なのか、もしくは、まだ出て来ていない強者なのか・・・
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