青空Green倶楽部

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日本の国際競争力の衰退

2022-11-13 14:17:23 | コラム

2022 国際競争力ランキング(IMD)



 今年の6月にIMD(国際経営開発研究所)から世界の63ヶ国と地域で調査された「世界競争力年鑑」が公表されました。日本の国際競争力は34位、日本人一人当たりのGDPは27位で上記の表の通りです。(三菱総研より転載)世界競争力年鑑は1,経済状況(20位) 2,政府の効率性(39位) 3,ビジネスの効率性(51位) 4,インフラ(22位)の4大分類と201の小分類の統計データ等で調査されています。

 特に2015年以降のビジネスの効率性分野と1990年以降の政府の効率性が顕著な下降傾向になっています。日本のデジタル化の遅れ、企業の意志決定の遅さ、管理職の国際経験の少なさが指摘されています。

 別の仏NBI調査の「国家ブランド指数」では1位ドイツ 2位カナダ 3位日本です。調査項目は「国民性、観光、文化、輸出、ガバナンス、移住投資」の魅力度を指数化され調査されたものです。                                                                      

 国家ブランド指数が世界3位の日本が1990年からの国際競争力調査の年別推移ではアジアでもシンガポールや香港、台湾、中国、韓国、マレーシア、タイにも追い越され下降、衰退の一途です。コロナ禍や気候変動等はそれほど大差がないとして特に日本が低落傾向にあるのです。                             

 日本の国際競争力や各種の国際比較の低落の要因は政府の経済政策、デジタル化の遅れ、企業のイノベーション、科学技術教育等あると思いますが根本的には老害政治、二世国会議員、世襲化、選挙制度の比例復活、当選回数報奨の大臣等が問題です。それにNHK等メディアの劣化、教師、教育委員会の硬直化が清新な日本の未来の障害になっているのです。

 日本社会の退廃も気になります。数日前の報道で小中学生の不登校が約24万人、中学生では20人に一人が不登校とか。イジメが昨年度で61万件、自殺者が2万人でしたか?何か日本の将来に不安を抱きます。学校、教育現場は問題が渦巻いているように感じます。

 NHKのTVラジオメディアの劣化も気になります。国会中継や政党討論を時間になれば切断しプロ野球やサッカー、相撲等勝った負けた、選手動向等は執拗に放送している。公共放送は内外政治や気象、災害や国民生活の動向に特化すればいい。スポーツ選手や芸人の動向など見聞きしても電力の無駄。やりたければ別周波、チャンネルで有料ですればいい。日本の子供の多くが野球やサッカー選手やお笑い芸人になりたいのでは国力も衰退します。

 いずれにしても1990年代の日本の国際的地位までとは言いませんが国際競争力や国民幸福度や一人当たりGDPの10位以内まで日本を再建して頂きたい。英知を出して政府、企業経営者、国民の奮起を願っています。


 
コメント (1)
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