ビックマック指数(BMI)は英エコノミスト誌によって考案された世界各国の総合的購買力(通貨の財やサービスの購入力)の比較指数です。世界各国で販売されているマクドナルドのビックマックの単価を米ドルに換算した数値です。2022年㋆に発表された数値から各国の経済力や為替の状況など見る事ができるのです。
ビックマック指数は対象国の販売価格÷アメリカの販売価格×為替-100%で計算されます。上図の2000年4月の日本は世界経済を牽引していた頃かな世界4位です。2022年㋆の順位は中国やタイやベトナムなどアジア諸国より下位の41位です。ビックマックの安い国は国際購買力が低く貧しい国になっているのです。
この間の小泉・竹中改革や安倍のミックスなど的外れの政治、政策やNHKなどのTVメディア等の劣化、企業の投資、イノベーションの遅れ、教育現場の劣化など原因が考えられます。国会の質疑応答を聞いていても防衛費や少子化子育て対策やあれが足りないこれが足りない等で本質的因果関係など審議がされていない。
来日外国人の評価は円の安い国、アニメの面白い国、公共交通機関の時間が正確な国、トイレが無料できれいな国、行列の好きな国民の国などの日本です。その他の事は国連の各種の調査結果をみてもG7どころかG20どころかそれ以下の国になっているのです。ビックマック指数をみても22年間で4位の国が41位の国になり下がっているのです。
今や日本人は海外に出稼ぎに行く時代なりました。ワーキングホリデーでオーストラリア等に行くと農場作業でも日本円で月に80万円、看護など専門職は100∼120万円の給料がもらえる。物価は高いが農場宿舎やシュアハウスに住めば月に70∼80万円貯金ができるそうです。ヨーロッパ諸国でも寿司職人など年収で1500∼2000万円でスカウトされるそうです。若くて英語ができITやプログラミングや高度専門スキルのある人等は海外流出します。
この10-20年の間に円安で給料も貯金も50%以上目減りして給料は上がらず物価と税金だけが上がり日々貧しくなっています。円や金利や給料が安く食糧自給率が低く国民を幸せにしない国になった。国会議員定数や世界1-2位の議員歳費は削らず落選ゾンビ議員が比例復活する等改革ができない。たかが1票、選挙で真摯に国民幸福に貢献して頂ける議員を選出しないといけない。ビックマック指数を見て感じたことでした。
上記図表の転載先が不明。