ろくびー

山中清隆 作品日記
Kiyotaka Yamanaka

ベルギー・ブルージュのウール通り

2010-06-25 20:22:09 | 油彩画ブルージュ
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「ウール通り」油彩画  25号P  1996年 ベルギー・ブルージュ

思い出の絵
ブルージュ

「ウール通り」

天気のいい夏の日
運河沿いの柳みたいに垂れ下がった木が、
枝葉をゆらゆらと風になびかせていて気持ち良さそうです。
その気持ち良さそうを描きたかったのですが、私が暑い!

1996年のベルギーの夏はとても暑く、
風の無い日は辛かったです。
扇風機なんか使ったことがないし持ってもいないと
地元の人が言ってましたが、この年は例外。
夜、寝れなくて扇風機を買いました。

で、逆に風がありすぎても辛かったです。

ブルージュは海から十数キロと海に近く、山のない平たい所なので、
風の強い日はキャンバスを立てれないぐらいの強風になります。
キャンバスが風で飛ばされて、運河に落ちそうになったり
キャンバスを飛ばされないように両手でしっかり握って運んでいる時
誰よりも車よりも早くかってに走っていたり
私ごと空中に飛ばされそうになったり・・・・

真面目にありました。

オランダに近い風の町の名残で、おおきな昔の風車が町外れに残っています。
そのまま郊外の運河沿いの一本道をあてもなく自転車に乗って
どんどん行ったりすると、そこには緑色で平らな世界が広がっていて

わぁ~ のどかで綺麗だな~

でも、
なぜか山が見たくなってきます。
山が見たくて遠くに視点を置いて目を凝らしてみますが、
どこまでものどかな平野が続いているだけで山は見えません。
あぁぁ
見えないと恋しい・・・・



元気な風の吹く町は
さえぎる山のない町でした。




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コメント
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