つうこのなにげない日々

札幌のおいしいもの、あちこちお出かけ、映画、音楽の感想、ボランティア、その他日記風なんでもあり・・・

骨の記憶 楡 周平著

2009-12-01 23:57:26 | 読書感想
主人公一郎は、旧家の息子 弘明とトンネルを掘っている
野球が出来る空き地を他の地区の子供より早く
取る為に

そこを担任の先生に見つかって、激しく叱責される
「土砂崩れが起きたらどうするんだ・・・?」

土砂崩れは起こり、先生は埋まってしまう

少年達は先生が埋まった事(死んだ事)を、二人の
秘密にして それぞれ集団就職の為、進学の為
岩手県の山の村を去っていく

一郎は「世の中は金だ!」の信念のもとに
成り上がっていく
一郎も、弘明も63歳になり、「がん」という
不治の病におかされている

一郎は集団就職の翌年、火事にあって死んだ事に
なっている(取り違えられたのだ)

松木という名前で生きてきて、お金はあるが
結婚生活も失敗し、

弘明が、埋めた担任の先生の娘「清枝」と結婚
しているのを妬み、復讐する

埋めた担任の先生の骨を掘り起こし、清枝に送る

当時のいきさつを書いた物と一緒に・・・

集団就職「金のたまご」と言われた中学を卒業した
子供たち・・・

主人公と歳が近いので、あの頃の事を思い出しながら
読みました。