短編小説集です
「最後のブルガリ」
金貸しに追われて、友達の家にころがりこんだ
絵理
カードを何枚も作り、それを一本化してあげるという
甘い言葉にだまされて、借金まみれの絵理
友達の朱美は、踏みとどまるべきところで
踏みとどまっているので
絵理の行動が理解できない
結局、売れるものは売り借金返済に充てる
「ブルガリ」一つを残して
「いつか響く足音」
宮前静子は三度結婚している
一度目は離別
二度目は死別
三度目は事故死だが、静子は自分が殺したと
思っている
お葬式に参列するので、なれないハイヒールを
履いていたら、駅の構内で人ごみに
突き飛ばされ、よろめいて夫の方に倒れていったら
夫は電車の線路に落ちて亡くなる
いつか、自分を逮捕しに刑事達の靴音が
響くだろうとおびえている・・・
推理小説なので、静子はおびえているが
現実にもあるのでは・・・